風景のレシピ #69 “燈刻の部屋”| nakaban 3 創元社note部 2023年6月29日 17:04 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #69 “燈刻の部屋”調理時間:7時間材料:誰もいない部屋:一室窓:ふたつ夕暮れの空気:ひとつ鉢植え:適宜テーブル:一台椅子:一脚本:数冊庭:ひとつ隣家:一軒スープの香り:少々1.がらんとした部屋を作る。時はマジックアワー。窓をふたつ開ける。2.夕暮れのやさしい空気を漂わせる。 窓の外に庭の気配をひろげる。 室内は徐々にひんやりとさせていく。3.室内にはテーブルと一脚の椅子を並べる。 鉢植えをいくつか、床や窓際に置く。4.不思議に開かれた本をテーブルに立てる。5.庭の向こうに隣の家を建て、灯りをともす。 かすかにスープの香りが漂ってきたら、出来上がり。 調理のコツ*日の沈む音を聴きながら。夕闇に染まる庭窓辺の花にお水を本から滲む影できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら ダウンロード copy #写真 #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #建築 #美術 #画家 #鑑賞 #風景画 #創元社 #nakaban #風景のレシピ 3