風景のレシピ#3“松林の散歩者”
1.道に立ち、周りを見渡す。
一気に松の木々を生やす。
木の幹をうねらせる。(100年が一瞬のように松の木を成長させる)
2.松の香りを風に乗せる。
3.数段の浅い階段をつくる。
階段を登り切ったところで道行きを視界から消す。
4.われわれには知覚できない、植物たちの会話。
そのことを思いながら枝振りを整える。小花を咲かせる。
5.ふと、道を振り返る。同じ松林の道がどこまでも続いている。
6.枝間から降り注ぐ光を散らす。
朝の光か、午後の光か、そのときの気分で。
全体を整えて、できあがり。