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健康第一を心から祈り、また歳を重ねた

大病ではないものの、貧血や腹痛などで体を壊しがちな姉に比べ、私は健康体で、安い居酒屋で生牡蠣を食べてもお腹を壊したことがなかった。

今週、誕生日前日に会社に行こうとしたところ、腹痛がひどく出社を諦めてテレワークに切り替えた。
その後症状が悪化し、母が用意してくれたいつもよりちょっと豪華な夕食も食べられず、結局誕生日当日をトイレで迎えることとなった。


以前、友人の家に招かれた際に出してもらった手料理に火が通っていなかったようで、私はそのことに薄々気付きつつ、きっと大丈夫だろうと全て綺麗に平らげた。
おかげでウイルス性の胃腸炎になり、3日間ほどおかゆしか食べられない日々を過ごした。日々の食事と飲酒を楽しみに生きている私にとって、それはそれは辛い時間だった。美味しく食事できることのありがたみを感じ、それ以来口にするものは少し気遣っていた。

しかし、また今週私はお腹を壊した。前回とは少し症状が異なる上に、原因不明だった。
病院に行くも明確な病名はわからず、数日間胃腸に優しい食事を摂ってなんとかことなきを得て、今こうして振り返ることができている…。


私は誕生日当日にこだわりがあり、高校生になってからは友達とご飯を食べたり、ディズニーに行ったり、恋人と過ごしたりと、毎年"いつもの日ではない過ごし方"にこだわっていた。
いつも通り仕事をして、いつも通り家で食事するのも十分幸せなはずなのに、充実している人・特別な人だと思われたくて、見栄を張っていたのだと思う。

今年も当日は有給を取って友達と食事を予定していたが、もちろん行けず。その翌日にはほとんど回復し、いつも通り仕事をしていた。
というのも、数日前からチームメンバーのひとりが体調不良を申し出ており休みを取っていたので、こんなタイミングで私も体調が悪いと言うわけにはいかなかった。
結局、私は誰にも体調を崩したことを悟られず、復活したのだ。あまりにも素晴しい社会人で泣けてくる。


なんとも辛い誕生日、新しい歳の始まりではあったが、誕生日当日にそこまでこだわらなくてもいいか、と思う良い機会にはなった。(というか、そう思うしか私のメンタルを保つ方法はなかった…)
これまで自分で勝手に作っていた呪い?執念?みたいなものから少し解放されたような気がする。

さて、また一つ歳を重ねた。
健康には人一倍気を遣っているつもりではあるが、年齢には逆らえないということか。
来年こそは良い誕生日が過ごせるといいな。せめて、ビールだけは飲めますように。


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