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節制のカード

癒しの担い手ラファエルが、
手元を見ずに、バランスよく水をカップから別のカップへと注いでいる。
この安定した面持ちの天使は、私たちに何を伝えているのだろうか。

ここ数年、コロナ禍に見舞われた私たちの不安やストレスは言うまでもなく、当たり前だった日常の変化が激変した。
「節制」のカードは、変化を受け入れる覚悟、あるいは異なる性質のものを取り入れ、融合させ自分のものにしてバランスをとる必要性を示唆しているカードともいえよう。

天使というのは、聖書では私たちに重要な何かを伝えてくれる存在であり、
このカードから私たちに癒すべき何かがあることを伝えている。

内閣府の満足度調査で、「気分が沈み気が晴れない」ことの低下幅が1年間の変化では一番大きかった。このカードのメッセージが心に浸透してくる。

意識して日々の様々なストレスや疲れから解き放たれることは、
心身ともにバランスが取れた状態、ひいては「平和や愛」の状態である。

心が乱れやすくなってしまったときは、
物事にかかわらない状態にしてみる。
タイミングを見計らってみる。あくせくするのをやめてみる。
休憩してみる。環境を変えてみる。
旅に出てみる。自然に触れてみる。瞑想してみる。

時には、食べる。睡眠を十分とる。
寒かったら温まる。暑かったら涼む。
小さな気づきが大きな癒しにもつながったりする。

節制のカードの癒しは、意識してバランスをとってストレスを乗り越えることの大切さを私たちに伝えているのかもしれない。


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