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マスクどうぞの練習
ちょっと長くなる振り返り日記
今年はコロナでマスクが手に入らなかったことがあったな
わたしはその時、遠方にいる幼馴染にマスクがあるか聞いていた。
彼女は頼る当てもなく、
「今どこも手に入らない」って……
わたしはすぐに、封筒に送り先等を書いて
心配性で普段からストックしていた個包装になったマスク10枚入れて
しっかりと糊を貼り、心療内科の診察後に郵便局へ行こうと準備していた。
午前早めの診察予約だったけれど、
待合室には、すでにハンカチで口を塞いで、
看護士さんにヒアリングしてもらっている患者さんがいた。
一先ず今を凌ぐため薬を貰いに遠くから電車で来たとのこと。
「マスクがない」だから
「先生とお話が出来ない」と言って、震えていた。
最低限の相手を思いやる行為としてハンカチで口を塞いで……
わたしのカバンの中には、個包装のマスク10枚……
その時のわたしは、話しかけられず、
封筒千切ってマスクを渡せなかった……。
わたしもメンタル疾患患者として、少しは辛さわかるのに、
何で動けれへんかったんやろ。
心の中では、何回も「どうぞ」って、渡す練習しててん。
渡せていタラ、
「どうぞ」と言えていレバ、
彼の震えは少しでもおさまっていたんかな?
普段後悔なんかせんのに、全部経験やー!って最後持っていくねんけれど、
今だに震えていた彼を思い出すと、胸が苦しいな。
何か出来たのに、しなかった。
後日、何も出来なかったわたしは、
運送業の方に、荷物届けてくれたお礼に
これまた個包装のマスク(なんぼほど持ってんねん笑)渡したら、
めっちゃ喜んでくれた。
余計なお世話かもしれない。
でもね、本当は余計なお世話をしたい方やねん。
いろんな経験から、傷つくことを恐れて出来ない人になっていっていた。
来年は勇気を出して、
加減を見つつ、
余計なお世話していこう!
うん!そうしよう!
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![sofia子](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/41870629/profile_d3f3f2e66f2ab53f4296b15308bc53d9.png?width=600&crop=1:1,smart)