ChatGPTで遊んで学ぼう!
こんにちは。N改め、肉球です🐶
先日、社内のみんなで五反田のモルック大会に参加してきました。モルックって何?という方も少なくないと思いますが、今じわじわときている、なんだかクセになる謎競技です。気になる方はググってみてね。
さて、しばらくAppsheetの記事が続いたので、今回は別のお話をしようかと思います。
「ChatGPT」。皆さん聞いたことありますか?私はつい最近まで知りませんでしたが、この記事の随筆中にニュースでも取り上げられていて驚きました。今日はそんなChatGPTで遊んで学ぼう!の回です。
ChatGPTってなに?
2022年11月に米国のOpenAIという企業がリリースしたばかりのChatbotです。ただのChatbotではなく、こちらの問いに対して自然な言葉で返してくれる高性能なChatbotということで、話題になっているようです。
米国産なので日本語版は現段階ではないみたいですが、キャプチャの通り、日本語で質問すると日本語で返答してくれます。たまに英語で返されますが、その基準は不明です。
詳しいことは私がとやかくここに書くよりも、本人(?)に聞いてみましょう。
ちなみに、ChatGPTは基本的に簡単な質問にも答えてくれますが、詳細な情報を入れることによって、回答の精度を上げてくれます。
今回は、ChatGPTにいろんな質問をして「これはできる!これはできない?」の実験を通して、どんな場面で活躍できるのか考えてみたいと思います。
実験してみよ~。
1,パターン別でみる、ニュースの要約
日々様々なニュースが飛び込んできますが、長かったり難しそうな単語が並んでたりすると読みたくなくなるのは私だけではないですよね?(;'∀')
ということでいろんなパターンで要約してもらいました。
参考ニュースはこちら。
食卓に欠かせない「タマゴ」が高騰 卸売価格は2022年の2倍近くに…"1パック98円"赤字覚悟で特売続ける店も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュース
次のニュースを日本語で簡単にまとめてください。
次のニュースを日本語で3行にまとめてください。
次のニュースを小学生でもわかるように簡単にまとめてください。
1.ではシンプルに要約してもらいました。
「次のニュースを簡単にまとめてください。」だと英語での要約になってしまったので、日本語でよろしく!と一言入れてみました。
はい、こんな感じでまとめてくれました。まぁまぁ、こんなものでしょう、という感じですね。
次!3行でまとめられるかな?これも日本語で頼んだぞ!とお願いしておきます。
お~~~~。ちゃんと制約通り3行でまとめてくれました。ちゃんとこちらのリクエストを理解してくれるんですね。このくらいの文字数なら私も苦も無く読めます。
最後は、「小学生でもわかるように」です。
これ、皆さんどのように感じましたか?私は正直ぱっと見は、ん~~~これはどうなんだ??(笑)と思いました。(ニュースのチョイスが悪かった?)ただ、強いて言えば言葉の使い方が少し幼いのかな、と。そこら辺を考慮すると確かに小学生向きな文章と言えるのかな~。
おまけで「もっとかみ砕いた表現でポップに要約してよ!」とリクエストしてみると、以下の回答が来ました。
こっちの方が小学生でも理解しやすい気がします。
実験結果としては、100%リクエスト通りとは言えないものの、こちらのリクエストの仕方によって長さや表現を変えて要約してくれるので、論文作成だったり、自分の得意な分野を知識のない人に教える際には役に立ってくれそうです。だからと言って、ChatGPTの回答をまるっと使うのではなく、あくまでも参考程度にするのがベターだとは思いますが。
2,翻訳スキルはいかに?
続いてはこちらのテーマで実験します。
皆さんは英語に触れる機会はどのくらいありますか?日本は他国と比較しても英語が話せない人が多いですよね。私も例に漏れず英語は話せません。業務上、英語に触れることがちょいちょいあるのですが(それこそAppsheetとか)、翻訳サイトでは直訳されてしまって結局よく分からない、なんてこともあるあるです。
ChatGPTはどこまで翻訳できるのでしょうか?Appsheetを例に見ていきましょう。
ChatGPTはウェブページを丸ごと翻訳できますか?
Appsheetでアプリを作成しています。次の警告の内容をわかりやすく翻訳してください。
まず、そもそもウェブページ丸ごと翻訳いけるのか?という素朴な疑問から。
答えはNOでした。方法はあるようなので詳細についても聞いてみました。
ん~、ちょっと私にはハードル高いかも(笑)。結局テキストにしないとウェブページの翻訳はできないようですね。
はい、次いきます。
Appsheetで表示されている警告について翻訳をしてもらいました。翻訳サイトとの比較をしてみます。
翻訳の内容については、どちらも同じですね。ただし、ChatGPTには「わかりやすく」とリクエストしたので、詳細アドバイスもくれました。翻訳サイトではこのようなリクエストはできないので、翻訳後の内容でいまいち理解できない場合は助かります。
Appsheetを例にしましたが、これはまあ使えるのでは?と思いました。「Appsheetでアプリ作成をしている」という情報と「わかりやすく」というリクエストなど、詳細情報も入れ込むことがやはりポイントになってくるようです。
ちょっと話はそれますが英語関連でひとつ、ChatGPTに「英語の練習相手になって私と会話しよ!間違ってたら指摘してね!」みたいな感じで話しかけてみると、ライティング、リーディングの勉強にもなりそうです。英語スキルを身につけたい方は活用してみるといいかも。
3,アプリ作成を助けてくれる?
さて、先ほどAppsheetの翻訳をしてもらいましたが、今度はアプリ作成で活用できるか否かです。
Appsheetでのアプリ作成を通してスキルアップを目指しているのですが、まだまだ勉強中の身としては、作成したいアプリをどう構築するのがいいか考えるところからが始まりです。ということでChatGPTにアイディアをもらいましょう。
以下はアプリ作成の例です。今回はChatGPTの話がメインなのでアプリ作成の詳細は割愛します!
AppsheetでセールスフォースからのデータをExcelへ入力し、リスト化するアプリを作りたいです。
最終更新者の列をテキスト表示させたいです。
まず1については前述した通り、作成したいアプリのイメージを伝え、アドバイスをもらいました。
結構詳しく教えてくれました。Appsheetに詳しい人に相談すれば解決しそうですが、忙しそうにしているとなかなか聞きにくい場面もあると思います。そんなときに役立ちそうです。実際にこの手順通りにアプリ作成はできました。古いバージョンの話もしてくる場合もあるので、自分のAppsheet画面と違うところは、指摘してみると正しい情報を改めて教えてくれます。
そしてある程度形になったアプリですが、なにやら最終更新者の列の表示がおかしい。困りました。Appsheetのデータ画面を見てみても分からなかったので、助けを求めてみました。
※アプリ上での表示名は「最終更新者」なのですが、Appsheet設定画面では「LastModifiedDate」列なのでChatGPTには「LastModifiedDate」列と伝えています。
この回答の結論として、最後の「特別な設定」が必要そうです。ではその「特別な設定」がなんなのか聞いてみましょう。
ChatGPTさん、変に親切でAppsheetの中身まで日本語にしてくれているのですが、Appsheetは日本語対応していないので該当項目を探すのには少し苦労します。ただ、その辺も突き詰めていくと正しい情報に訂正してくれるので、一回の質問で納得・諦めるのはもったいないです。
今回上記の回答通りに進めましたが、まず「特別な設定」らしき項目はAppsheetにありません。フォーマットルールを選択、とあるのでAppsheetメニューバーから「Format rules」を覗いてみたのですが、やはり見当たりません。この後もこの式を入力する箇所は本当にここであってる?見当たらないよ?とやり取りを繰り返していくうちにようやく正解にたどり着くことができました。以下は繰り返しChatGPTとやり取りした末に出た回答です。
この手順で進め、無事問題は解決されました。
ChatGPTも完璧ではないので、間違えた回答をしたり、求めていない答えが返ってくることがあります。なので前述したように、回答に違和感があったり、え?違うんじゃない?と思ったら改めて確認してみるといいです。
サクサクとはいきませんでしたが、自分でなんとかアプリ作成ができたので、どうしても自力でやらなきゃいけないときや初心者エンジニアさんにとっては味方になるのではないでしょうか。
4,ボツ実験
いろいろと実験をしてきましたが、ボツになったものもあります。
実は社内で「NだのSだの、温かみのないハンドルネームはやめようキャンペーン」というのが始まってしまいまして、新しいハンドルネームをChatGPTに考えてもらおうとしたのです。
そのため、冒頭にあるように私は「肉球」に生まれ変わったというわけです。
プロフィール情報と本名を基にいくつか条件を入れて、アイディアを出してもらったのですが、いまいちだったのでChatGPTのアイディアは不採用にしてして、結局自分で考えました。(笑)
本名バレがしにくい
3文字~6文字以内の日本語
プロフィールを考慮
ユーモアがある(覚えてもらいやすい/インパクトがある)
5つ以上
だいたいこんな感じで条件を出してみたのですが、本名バレについてはほぼ無視でした。というかAIは「本名バレ」というのが、どこから本名が予測されるものなのか判断できないのかもしれません。
本名バレがしにくい、という条件を抜いたとしてもプロフィールに引っ張られすぎて雑なものになったりしました。例えば「IT女」とか「ゴルフ男」とか。(笑)
ブログ記事のタイトルを考えて~とかの方が活用しやすいと思います。
最後に!ChatGPTの注意点!
最後にいいことばかりではないよ、ということをお伝えしますね。
実験の中でもお伝えしたように、必ずしも回答が正しいとは限らないですし、場合によっては不適切な表現もあるようです。ChatGPTを信じきってしまうのは危険です。
また、論文作成などでも活用できますが、ChatGPTの出してくれた答えをそのまま使うのもビジネス的にもモラル的にもあまりよろしくないです。
なのであくまでも参考程度にしておきましょう。
そして、最も気をつけなくてはならないことは、サイバー攻撃の危険性です。3つ目の実験でお話しましたが、アプリ作成の手助けになってくれるので知識がなくてもこれを生かしてコードの間違い探しや、適切な関数を導いてもらうことはできるかもしれません。しかし、同時にそれを悪用して犯罪にも使われかねない、ということをしっかり理解しておくことが大切です。
皆さんいかがだったでしょうか?
注意点に気を付けながら、あまりChatGPTに依存せずに活用してみてください。
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