2016年11月27日 東京大学の学生サークル「東大スタタリング」が吃音をテーマに演劇を披露 内容は「医療従事者やソーシャルワーカーが支援者として参加しない当事者団体の不都合な真実」を伝えるものだった
2016年11月27日 東京大学の駒場祭において、吃音学生のインカレサークル、東大スタタリングが吃音をテーマに演劇を披露した。内容はとてもチャレンジした内容で、吃音業界の派閥抗争、主義主張の違いを表現した演劇であった。医療従事者やソーシャルワーカーが支援者として参加しない吃音業界の闇を扱った作品である。
http://kitsuonkenkyuguideline.blogspot.jp/2016/11/20161127.html
2016年11月27日、東京大学駒場祭の最終日でした。
東京大学スタタリングという学生サークルでは吃音をテーマにした演劇がリーディング形式で披露されました。今回の演劇は、もっともっと100回でも上演してほしいです。
吃音業界のことをこんなにコンパクトに短時間に伝えることができる脚本はこの世にありません。東大スタタリングの今回の劇は問題提起としてわかりやすいです。この脚本は実在の人物に着想を得て創作している内容だと思われますので、非常にリアリティのある作品です。
今回の演劇のテーマは「医療従事者やソーシャルワーカーが見守り役として参加しない、当事者しかいないセルフヘルプグループが如何にして価値観の違いを受け入れず、排除し、腐敗し、崩壊するのか?」という第三者が参加しない当事者会、ソーシャルワークの失敗事例を扱ったことなのかなと筆者は感じました。
この演劇をみた一般の人も、「この当事者会ちょっと怖い。絶対参加したくない」と感じたはずです。医療従事者からみれば「うわー相当こじらせている当事者会だな。今までソーシャルワーカーが参加していないのかな?これはできれば遠慮したい。呼ばれても行きたくない」と感じるレベルです。
劇中にて吃音は障害か障害ではないか?という「内に秘めたる優生思想を問う」シーンも演じられます。これも医療従事者や支援者、他の障害者や難病や社会的障壁のある人が見れば、「うわわああ。吃音者…うわわああ」となんともいえない感情を持つでしょう。
吃音が障害か障害ではないか?
一冊の書籍があります。 『障害を持つ息子へ ~息子よ。そのままで、いい。~ | 神戸 金史』これを読んでほしいと思います。内に秘めたる優生思想や相模原殺傷事件のことが扱われています。
東大スタタリングの詳細はコチラ
http://ut-stuttering.wixsite.com/start
毎日新聞社でも事前記事がありました