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ONODA 一万夜を越えてに、全然映っていない?
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中国へ出兵した、お祖父ちゃんの写真ではない。
映画『ONODA 一万夜を越えて』に、エキストラとして出演した。
そんな、映画『ONODA 一万夜を越えて』が、プノンペンの映画館で公開スタートして、オープニングセレモニーに招待してもらった。
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『ONODA 一万夜を越えて』は、2021年10月8日公開の映画。
フランス、ドイツ、ベルギー、イタリア、日本による国際共同製作作品で、監督はアルチュール・アラリ。そして、主演は遠藤雄弥さんと津田寛治さん。
第74回カンヌ国際映画祭・ある視点部門オープニング作品にも選ばれている。
太平洋戦争終戦後もフィリピン・ルバング島で過ごし、1974年に日本に帰還した小野田寛郎旧陸軍少尉の史実を基に、ジャングルでの壮絶な日々を描いた作品だ。
撮影はフィリピンのジャングルにみたて、カンボジアのカンポットで行われた。だから、カンボジア在住の日本人が、かなりたくさん狩り出されたのだ。
2018年のことだ。
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あれから4年。待望のカンボジアでの上映。
せっかくオープニングセレモニーに招待されたので行ってみると、20人近くいた日本兵エキストラの方々が全然いない。私含めて、2,3名だけ。
ちょっと切ない。
実は、映画自体はすでに、配信サービス『U-NEXT』で試聴していた。
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しかしながら日本兵姿の私は、全く映っていない。。。トレーラーにもある冒頭の爆破シーンの現場にいるはずなのだが、自分でも見つけることはできなかった。
もう、エキストラ中のエキストラ。
明らかに職業軍人ではなく、嫌々徴兵されただろう私が演じる日本兵は、寝ていたところを爆撃され、靴を履き損ねながら戦死したことは間違いない・・・。
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しかし、全く違うシーンで、私の姿を見つけることができた。
小野田少尉と共にルパング島に残った島田庄一伍長の家族写真。
なんとその中に、何故か私の姿が映し出されているのだ!!
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2時間を超える大作ではあるが、見応えはある。
日本では賛否がある小野田寛郎。
外国人の監督が描くONODAは、フラットでありながら、興味深く人間性を描いている。
ぜひ見て、私の姿を探し出して欲しい。
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