WhiteCanvasカンボジア2021授賞式
昨年2020年、カンボジア、スリランカ、タイの3カ国から始まった
「SDGs×ART×ASIA」をコンセプトにしたアートコンペディションWhite Canvas。
その⽬的は、優れた才能がありながらも活躍の場を得られていない
途上国のアーティストを世界の表舞台へのチャンスを作ること。
そんな、WhiteCanvasカンボジアの授賞式を、本日2021年11月26日(金)10:00から行った。
とはいえ、世界はこのような状況。。。悩みに悩んで、オンライン開催に決定。
プノンペンの日常はかなり戻ってはきたが、大人数の集会は難しい。そして、受賞者はラタナキリやバッタンバンなど地方在住者が多かったので、プノンペンでの開催を避けることにした。
司会は、SocialCompassのメンバー。
日本語はリコさんこと貝塚乃梨子と、カンボジア語をJessyAnが担当。
協力として、東方文化支援財団。
後援は、在カンボジア日本大使館、カンボジア文化芸術省。
スポンサーとして、イオンモールカンボジア、SARAYA、TBSなどの大企業、そしてタイのアートギャラリーPALETTE ART SPACEが付いてくれた。
それぞれの名前を冠したアワードを準備する。
17歳までのキッズ部門は、10作品がノミネート。
ゴールド賞はラタナキリ在住のUng Setharith君(10)が受賞。
ラタナキリは、カンボジアのタイ国境の山間部。
かなり遠い。
そんなに遠隔から参加してくれたことが、なによりも嬉しい。
18歳以上の一般部門は、11作品がノミネート。
ブロンズ賞は、バッタンバン在住のVan Chhovorn氏。
自身が人身売買で売られた経験もある苦労人。
NHK worldのドキュメンタリー番組『Side by Side』でも取り上げられている。
シルバー賞は、シェムリアップ出身でプノンペン在住のPHY PHORN氏。
彼もまた農村出身で、両親がすでにいない苦労人。
アートスクールの奨学金を得て、プノンペン芸術大学の建築学科で学び、最近卒業したばかり。
作品は、半立体の3Dと2Dが混在した魅力的な作品だ。
そして映えあるゴールド賞は、カンポット在住のMorn Chear氏。
赤い蝶の羽が生える、手のない人間。
彼の自画像だ。
20代前半に、感電事故にて両手を失う。
手がない彼は、版画という表現を得て、今回WhiteCanvasの頂点を手にした。
受賞者の詳細のプロフィールは、今後、追って書いていこうと思う。
とりあえず、授賞式を終えてちょっとひと段落。
年明けには、プノンペンの博物館で展覧会を計画している。
カンボジアのアーティストに、世界の表舞台を作っていけたらと思う。
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