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カンボジアサーカスへ行ってきた!

アンコール・ワットで有名なシェムリアップには、人気のサーカス団がある。

その名もPHARE(ファー)。

チケットは10ドルから。

肉体を使ったパフォマンスと、カンボジアならではの物語を組み合わせた演劇的なサーカスだ。

私は8年前にPHAREについて知り、魅了される。

コロナで長く休演をしていたが、復活をしたと聞いたので、久しぶりに見に行ってきた。

カンボジアのサーカスPHAREは、Phare Pople Selpakというフランス系のNPOによって運営されているプロジェクト。

Phare Pople Selpakは、カンボジア西部の都市バッタンバンにアートスクールも展開している。

そのアートスクールの中には、サーカスを学ぶのパフォーミングアートスクールがあるのだ。もちろん、デザイン音楽、そしてアニメーションを学ぶビジュアルアートスクールもある。

因みにソーシャルコンパスのメンバーChamRongも、Phare Pople Selpak出身だ。

バッタンバンにあるPhare Pople Selpak

Phare Pople Selpakの活動は、クメール・ルージュ政権がカンボジアを荒廃させた後、1980年代にタイ国境の難民キャンプで行われた子どもたちのためのアートセラピーが始まりだった。

難民キャンプが閉鎖されると、フランスの人道主義者であるヴェロニク・デクロップが中心になり、9人の熱心な生徒たちが彼らの故郷バッタンバンにドローイングスクールが設立される。

現在では、パフォーミングアートスクール、ビジュアルアートスクールを中心に、幼稚園、小学校、中学校まで展開されている。

シェムリアップのサーカス内にあるお土産屋さん
WhiteCanvasでも受賞したKhchao Touchさんの作品も販売されている

サーカスの公演はパフォーマンススクールの出身者で構成されており、セットやお土産はビビジュアルアートスクールの学生たちが制作している。

コロナ前まで、スクール予算の40%がサーカス団からの利益で賄われていたサステイナブルな仕組みで回っているスクールなのだ。

今回見た『SAME SAME BUT DIFFERENT』という公演は、カンボジア人と外国人観光客の文化の違いや習慣を探っていく内容だ。

突然の豪雨、予期せぬ停電、慌ただしい船旅。。。

カンボジアに来ると体験できる、あるあるをコミカルに表現している。

しかし、正直言うと今まで見た演目に比べると、少し物足りなかった。

クメールルージュの被害にあった老女の人生を描いた『Sokha』や、クラウンが秀逸な『TCHAMLAEK(WEIRD)』に比べると、イマイチだったのは否めない。

コロナの影響で久しぶりの公演だからだろうか?
チームが違うからだろうか?

とはいえ、カンボジアのサーカスは成長を見るのも醍醐味のひとつ。

ぜひ、また再び見に行ってみようと思う。

思わぬ驚きと、成長を見せてくれることだろう。

現在は、毎日公演ではなく、水曜日、金曜日、土曜日の週3回公演。
時間は、19:00 - 20:00。
行く前には、こちらからスケジュールチェックをおすすめする。




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