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なぜベンチャー企業がサステナビリティ/SDGsについて考えるのか〜自社にとっての"持続可能性"とは?を再定義する〜

こんにちは!noteを読んでくださりありがとうございます。
 
2021年現在、生活のあり方が一変し「これまでの当たり前」を見直さざるを得ない状況を突きつけたコロナ禍において、「人の生き方(働き方含む)」「社会や企業はどうあるべきか」問われる機会もますます増えています。
 
日本においてもようやく、「SDGs(持続可能な開発目標)」「サステナビリティ(持続可能性)」「脱炭素」「循環型社会」など毎日のようにメディアでは取り上げられるようになり、2030年に向けて価値観自体からアップデートしていくことが求められていることを強く感じます。

そんな中、「ベンチャー企業はSDGsに取り組む必要があるのか?」「SDGsの●番に貢献しているということを社外に発信したいがどうすれば良いか?」「取り組みたいけどよくわかっていないから教えてほしい」など、ご相談を頂く機会も増えています。
 
今回は、2019年に立ち上げたSOCIAL DEVELOPMENTの活動を通じて見えた、「なぜベンチャー企業がサステナビリティについて考えるのか」についてまとめていきたいと思います。
▼SOCIAL DEVELOPMENTとは


そもそもサステナビリティ(持続可能性)/SDGs(持続可能な開発目標)とは

本題に入るために、まずはここから少しだけお話したいと思います。
※どの切り口からお話するかによって説明が変わることも、かなりサマリーにしてしまっていることもお許しください

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これまでもあらゆる分野において社会はよい方向に改善している面もある一方で、残されている課題も多くある。今世界では、脱炭素社会、人権や社会的包摂、循環型地域・経済を目指し国際機関だけでなく、各国政府、民間企業、個々人一人ひとりが考え何ができるか考えることが求められています。
 
つまりは、「自分自身に、身近な人に、未来を生きる子どもたちに、私たちのHOMEである大自然とそこに生きる全ての生き物たちに、少しだけ想いを馳せてみて"思いやり"ある行動に少しずつ変え、"共に生きていく"ことができるか」問われていると私は考えています。

加えて、企業においては財務情報だけでは見えないESG(環境・社会・ガバナンス)に配慮することや、団塊世代からミレニアム世代、そしてZ世代以降の価値観の変化もあり、中長期視点やステークホルダーの変化を見据える/見据えないこと自体が、機会にもリスクにもなり得るという認識が持たれつつあります。

ベンチャー企業のよくある課題とサステナビリティによる可能性

<ベンチャー企業のよくある課題>
まずは今回テーマに挙げた"ベンチャー企業"に目を向けて、これまで耳にしてきた声を事例としてあげてみたいと思います。
※もちろんこれだけではないし、これらに該当しないベンチャー企業さんがいることは前提です
 
「いつまでも"とにかく働く"人が活躍し続けやすい。ライフステージが変わっても働き方は変えられない。優秀な人がいつか辞めるサイクルをどうにかしたい。」
「競合は増えるが新しい事業も生まれていない。活躍してきた人材の次の挑戦の場が社内に見出せていない。今の延長では成長機会が見出せない。」
「ダイバーシティ?副業兼業?女性活躍?今度はSDGs?・・うん、もう少しタイミングがきたら。」
などなど
 
よくあるこれらの裏側には、
●事業自体も成長しているのでどうしても"今"に忙しい。
●課題解決(Doing)ばかりが優先となり、どうあるのか(Being)のアップデートがされていない。
●社会課題の解決を目的に創業されているからこそ、価値観や事業の方向性をアップデートする必要性を感じにくい。
●「すぐに収益化しにくいもの・見えにくいもの」の優先度が下がりがち。結果、イノベーションが生まれ続けない。

などベンチャー特有の状況もあるかと思います。

<サステナビリティ(持続可能性)を再定義することで見える可能性>
果たして、本当にそのままでいいのでしょうか?
「一日一生」な働き方ができる人がこれからも採用できるのか、
今いる信頼ある社員たちがそれを継続できるのか?
メガトレンド が一定見えている中で、今の延長線上を描き続けるだけで十分なのか?
 
ベンチャー企業の創業から関わってきた身としては、経験不足は承知でまがりなりにも、ビジョンや事業領域、一日一日の生産性、社員やお客様との信頼関係、成功体験の創出がどれだけ大切かは身に染みてわかります。一方で、ベンチャー企業の特性上、スピード感や生産性重視で少し遠い未来や、時間のかかるテーマなど「答えが簡単にでないもの」に時間が取れないことがある事実もあると思っています。

ここであえて上記のようなことを提起したいのは、不確実性が高く先が見通せない、コロナ禍で足元を踏ん張らなければならない、社会の変化も早く変化し続けることが必要な今だからこそ、
「企業自らが"持続可能性"について再定義することで、次の10年について想像をめぐらせ、企業の未来の可能性を拓いていくことができる」からです。

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「自社にとってのサステナビリティ(持続可能性)とは?」には答えがないため、問いかけと対話が必要になります。
だからこそ、ベンチャー企業がサステナビリティについて考え取り組む先には、
●価値観やあり方(Being)を考える機会になり、社会的存在意義(PURPOSE)を再定義できる
●10年後20年後の中長期的な目線で、事業や組織の取り組む新たな可能性を特定することができる(SDGsはビジネスチャンスを見出す羅針盤になる)
●BeingやPURPOSEを認識し合い、社会価値への共創に向けてさらに結束できる(信頼やエンゲージメントに繋がる)

と実感しています。

SDGsの何番に貢献しているか?紐付けたり、SDGsだけを見て何か新しいことをしないといけないのでは?と焦る前に、なぜ取り組むのか?の根幹を見つめ直す。この地道な問いかけと、未来を見据え考え続ける中で生み出す一つひとつの答えは、「企業の生き残り戦略」となるだけでなく、社会の持続可能性を前提とした「中長期的な成長戦略」にもなるのです。

持続可能性を再定義し取り組むということは、社員一人ひとりのWell-Being(心身共に生きがいある状態)を追求していくことでもあるのです。

企業にとってのサステナビリティ(持続可能性)をRe:Thinkする


これまで、様々なサービスが新たなに誕生したことにより便利が増えて、
もうお腹いっぱいというほどにモノやサービスに溢れています。
ここから10年、20年を見据えると、社会にはまさに大きく複雑な課題が残されておりこれらに対してイノベーションを起こせるかが
次の社会を、日本を、牽引するプレーヤーであれるかどうかの分かれ道にきっとなる。というか、そういう企業が増えていく必要があると思っています。
 
世の中の経営者の方の中には、「何を綺麗事を」「経営の緊張感をわかっていない」と思われる方もいるかもしれません。ただこれは「企業の未来を、そして社会を共創する」機会を創出するための一つの素朴な問いかけです。
 
もっと言うと、経営者かどうかは関係なく、ベンチャーの醍醐味であるビジョンに共感し志を共にしてきた社員一人ひとりがそれを考え、問いかけていくこと自体が"自らの未来を切り拓く"ことにも、"会社の未来の可能性を創出していく"ことにもなると思っています。
 
では、具体的にどう考えて取り組んでいけば良いのか?
次回のnoteでお話したいと思います!

APPENDIX :そもそもの「サステナビリティ(持続可能性)やSDGs」についてもっと知りたい方はこちら!


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