思春期の真実
愛する我が子へ。
目に入れても可愛いとか嘘じゃんそんなのって思ってたけど、本当にそれくらい愛している若子。溺愛とはこのことじゃアホんだらー!と叫んでも恥ずかしくないほどに愛する我が子。
そんな我が子にも思春期は訪れる。
何の予告もない。それは突然に訪れる。
それはそれはもう頭が禿げるんじゃないかというほどに、育てる側からすると大変な大変な限定イベントである。
え?でもめちゃくちゃ愛してるんだよね?
じゃあ大丈夫じゃん。禿げないじゃん。
そう思う子育てをしたことのないすべての人はこの記事を数万回は読んで意を新たにしていただきたい。
そう。先ほども申し上げたように
目に入れても可愛いほどに溺愛していることには何の嘘偽りもない。しかしある日突然に豹変するのだ。愛しているから大丈夫という楽観馬鹿のような考えではこちらの身は長く持たない。もちろん何度も言うが愛しているという事実は変わらない。しかし愛の注ぎ方を変えなければ、これまでのような天使の扱いではこちらの身が滅んでしまうのである。
相手は小さな悪魔だ。
相手は目に入れても痛くないほどに愛しているにせよ小さな悪魔だ。
おまえら人間のいうことなんか聞けるかい。という感じ。おれは悪魔なんだぞー。と言わんばかりの反抗的な態度。機嫌はだいたい悪くて素行も悪い。何を言ってもイヤダイヤダと人間の言うことなんて聞こうともしない。
何だこいつ、、、と思うことは
そりゃ数多くある。
いや、でもこいつ(愛する我が子)(小悪魔)何か勘違いをしていらっしゃるようね。
悪魔の方が人間よりも強くて賢いとお思いのようだわね。ここはひとつここ人間界では人間の方が賢いし強いんだってところをご教授差し上げて、はやく人間の姿に戻ってもらいましょう。
あなたね。
そうやって私に反抗的な態度とってるけど
悪魔にでも身を売ったわけ?
悪魔なんていーもんじゃないわよ?
ひっそりと身を潜めて人間に見つからないように、見つからないように生きてるんだから。
でもやっぱり悪魔だって
身を潜めて暮らす毎日に満足してるわけじゃないのよ。だからあなたのような小さな子を標的に悪魔の呪文をかけるの。そうやって少しずつ人間界を乗っ取ろうとしてるのよ。
でもそんな簡単にはいかないわね。
私のような強い人間は
悪魔になんか身を捧げないもの。
あなたはどう?
いまや、立派な小悪魔ね。
いつまでそうやって小悪魔やってるのかしら?
早く人間にお戻りなさい。
みっともないわよ。
そんな姿。
そうやって反抗的な態度とって、なんでもかんでもイヤダイヤダって悪魔の手下のようなことして。それであなた自身はどうなるっていうの?どうにもなりはしないわ。あとで後悔するだけよ。なんてもったいない時間を過ごしたんだって。人間の人生なんてすごく短いの。短い中でも子供の頃ってのは本当に本当にすごく短いのよ。そんな短い短い楽しい楽しい期間に悪魔に身を売って、ほんとうにそれでいいの?あなたには何の得もないと思うけど?それともそうやって悪魔として一生生きていくおつもりなのかしら。それなら私は用済みってことになるんだけど、そうじゃないでしょう?
私に反抗的な態度をとってもよいわ。イヤダイヤダと駄々をこねても別にいいわよ。ただあなたが人間だとしたらってことね。今のあなたはどんなに綺麗な言葉を使ったとしても"小悪魔"が限界表現よ。そんな小悪魔の駄々に私は付き合ってられないの。私だって貴重な人生よ。でもね。あなたが悪魔に心を売る前の姿に戻るって言うなら私は全力であなたと向き合うわ。それはあなたが何才とか関係なくね。そしてあなたが何歳になろうともね。