しばらく芝活
旅するスーパースター、蕎麦宗です。
『おい、お前、芝生いらないか?!*高麗の高級品だぞ!』
知人の建設業の社長さんがそう声を掛けてくれた。価格は破格の値段。取り立てて用はないからどうしようかと一瞬悩む。けど、せっかくなので頂くことに。さてと、どうしようか!と考えること5分。すぐに思い付いた。そして翌日。
『オヤジさん、お金持って来たよ!でも、どうやって運ぶか?だから、持って行くのはもうちょっと待っても良い?』
『ああ、それならその軽ダンプに積んで持ってってやるよ、早くしないと芽が出て腐っちゃう』
この巻いてある芝生の苗は、高級別荘の庭に現場で使用した余りもの。これは急いだ方が良い。
仕事を終えて帰路向かったのは、CLUB SOBASOの【米ラボ】稲作をやっている田んぼの隣の畑の持ち主。取り敢えず運び入れて置いとく了解を得た。うん、フットワークとスピード感は大切だ。
翌日、早速軽ダンプで芝生を運んで貰う。ついでに自分も助手席に乗ってチャッカリ帰宅。数を数えたら、倍の量。ホントこの金額でいいんか?
『まぁ、ええや。コイツはお前んとこ行く運命だったんだなぁ〜』
と、社長が言うのでお言葉に甘えることにする。太っ腹だぁ。
で、いそいそと早速作業。ただ積んで置いておいたら同じなので、広げて並べる。子供の頃に父親の手伝いで散々やっているので勝手知ったるもの。しかしだ、耕作放棄の畑の雑草は思った以上に根が深く大変。しっかりと根こそぎ処理しないと後々芝生に悪影響が出る。2時間弱、悪戦苦闘して日が暮れてきた。なんとか5枚ほど貼れたのみ。
その後、数日かけて40枚を貼り終えた。さて、何をするのか?
稲作を始めて分かった事は、近隣の耕作放棄地が非常に厄介だということ。生い茂った雑草が繁茂してタネを撒き、水田にも侵入してくるのだ。
しかし、中々草刈りもやってはくれない。そもそも、手間で面倒だから放棄しているのだから当然で、結局自分がやったり田んぼの地主のお爺さんが頑張ってくれた。こういう所に現代の農業が抱える問題が現れているのだが、マジメな話は割愛。
よし、そこはCLUB SOBASO。ならばここを借りて芝生畑にしよう!広々と広がったら、みんなでパターゴルフ大会でもやろうじゃないか。
ただの草むしりは、よほどのヒマな時で、しかもイヤイヤやるのがオチ。しかし、ゴルフで遊ぶぞ!ってなったらみんな進んで草刈りも芝刈りもやるに違いない。遊びのことなら夢中になるのが人間ってものですよ。そしたら、耕作放棄地問題と水田の雑草侵入問題が一気に解決して、しかもみんなが楽しめる。一石二鳥、いや三鳥も四鳥にもなる。
さて、残す課題は耕作放棄畑の持ち主が芝生畑化を望むかどうかだ。どうせほったらかしてるんだから首を縦に振ってくれることを期待しているけれど、どうなることやら。先ずはやって見せないとイメージは共有出来まい。ダメなら駄目でやり直そう。すでに別土地の了解は頂いているので、そちらに移せば良い。というわけで【しばらくは芝活】で遊べそうです。
やった事ない似合わないゴルフも始めちゃおっかな〜。どこで何が繋がってゆくのかは分からないものですからね。
では、ガンバラナシませう。
*高麗…芝生にも品種が沢山ありその内の一つがこの高麗芝。中でもこれは御殿場産の最高級品でゴルフ場に使われている。