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ドアのある場所

そこは見えないけど見ることが出来る
誰でもはいけないけど誰かがいた場所
孤独で寒くて薄暗くて錆た臭いがする
目の前の古びたドアには、つらい、と
書かれている
僕は座ってそのドアを眺めている
私も来たことがある、と
ドアの向こうから誰かの声が聞こえる
あーここに君もいたのかと僕は思う
誰かがいたと思うと、孤独が僅かに軽くなる
今いる場所の地図が豆電球で照らされる
誰でもはいけない場所に君はいたし
僕はいるし、まだ誰かがいる


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