![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154133393/rectangle_large_type_2_df212f6eb518d605eb1476c4983ab473.png?width=1200)
日本の歴史から「権力のありかの変遷」を考察する
前章では、西洋占星術における時代区分について触れました。
約200年ごとに時代の属性が変わることで、新しいエネルギーや価値観が社会に影響を与えると考えられています。
しかし、実際にはこの周期は180年から240年と幅があります。
この幅を長いと感じるか短いと感じるかは、人それぞれかもしれません。
しかし、宇宙規模で見れば、60年というのはほんの一瞬の出来事に過ぎないのでしょう。
歴史の変遷はある特定のタイミングで突然切り替わるわけではなく、グラデーションのように徐々に変化していくことが多いのです。
切り替わりのタイミングの前後では、新しい価値観やエネルギーが少しずつ浸透し、社会全体が次の時代に適応していく過程が見られることが多いです。
時代の変化に影響する惑星・木星と土星
180年から240年ごとに時代が変わる切り替わりのタイミングには、木星と土星という二つの重要な惑星が深く関係しています。
これらの惑星が天空で重なって見える瞬間を「グレートコンジャンクション」と呼びます。
この現象は約20年ごとに起こり、そのたびに社会に変化をもたらすと考えられています。
西洋占星術では、木星と土星がどの属性(「火、地、風、水」のいずれか)で重なるかによって、その時代の「空気感」や「権力のありか」が決まるとされています。
そして、不思議なことに、これらの惑星は約200年間、基本的に同じ属性のエリアで連続して会合するのです。これが、私がお話ししてきた約200年ごとの社会の変化を説明する重要な要素となっています。
しかし、宇宙は急激な変化を避けるために、次の時代が本格的に到来する前に、その時代を先取りするような「予行演習」の機会を提供してくれます。
この期間を通じて、次の時代に求められる価値観や変化に少しずつ適応し、準備を整えることができるのです。
具体例をあげてみましょう。
宇宙は次の時代の予行演習を提供してくれる
私たちが長年生きてきた「地の時代」は、1842年に始まりました。
2020年まで続くこの時代は、木星と土星が「地の属性」のエリアで連続して会合しており、この時期は目に見える物質主義や経済の発展が社会の中心的なテーマとなりました。
実際、この時期には資本主義が世界的に広がり、経済成長が最優先されました。
しかし、「地の時代」にも例外がありました。
それが1981年のグレートコンジャンクションです。
この年、木星と土星は「風の属性」のエリアで会合しました。
私たちは1981年から2000年の間、「地の時代」にありながら、次の「風の時代」の予行演習ともいえる期間を過ごしました。
この時期に何が起こったかというと、インターネット技術を活用した情報革命が始まりました。
パソコンの普及により、世界中の人々がリアルタイムで交流できるようになったのです。
これは「風の時代」の特徴である情報の自由な流通や、移動の自由を先取りするものでした。
また、バブル経済の崩壊についてもこの「予行演習期間」に起こっています。
この時期、土地という「地の属性」を象徴する資産に大きな価値が置かれ、高値で取引されていましたが、その価値が一気に崩れ、日本の経済は混乱に陥りました。
それまでの物質的な価値観が揺らぐこの現象は、まさに「風の属性」がもたらす変化を反映しています。
バブル崩壊により、日本はそれまでの物質的な価値観から、次第に情報や知識を重視する「風の時代」へと少しずつ移行していきました。
この変化は、私たちに次の時代への備えを促す宇宙からのメッセージだったといえるのではないでしょうか。
私たちは、宇宙の大きな流れやうねりを知った上で、これからの時代にどのような変化が訪れるのか、その兆候を見逃さずに準備を整える必要があるのです。
日本の歴史に見る時代属性ごとの社会の変化
日本の歴史を振り返ると、グレートミューテーションやグレートコンジャンクションの前後に、大きな社会的変革が起こっていることがわかります。
ここから、かなり簡単にではありますが、これまでの日本の歴史とエレメントごとの特徴をあわせてご紹介していきたいと思います。
特に、前回の風の時代である鎌倉時代〜室町時代にかけては、これからの未来を予測するためにも注目していただければと思います。
1. 「火の時代」平安時代前期:血統と教養が重視された時代
ここから先は
【マガジン冒頭から抜粋】 どうにもこうにも2024年後半から、日本は大きな変化の時期を迎えることが予測されています。 巷では2025年7…
おいしいコーヒーを飲みながら執筆がんばります!コーヒー代のサポートよろしくお願いいたします☕️