第6話・海を守れ!旨み倍増呪文「ウマシ」
清々しい朝の光が海面を金色に染め上げる中、昆布マスターは美しい波間を滑るように泳いでいました。
ゆらゆらとたゆたう昆布の森はゆったりとしたリズムを刻み、まさに、海の生き物たちのゆりかごのようです。
昆布の間から見え隠れする小さな魚やエビたちも、ゴミがなくなって綺麗になった海を祝福するダンスを踊っているみたいでした。
彼の目を通して見る海は、まるで無限の可能性を秘めた別世界のようにキラキラと輝いていました。
昨日までの彼は、海の守護者たる”自分”が汚れていく海をなんとかしない