急性低音障害型感応難聴になっていました。
この1週間、人生で初めて耳の不調に襲われて大変怖い思いをしたので、備忘録としてこの記事を残しておこうと思います。
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4月4日(日)の夕方、昼寝から目覚めて立ち上がった瞬間、クラっと軽い目眩がしました。
これはたまに起きることで特に気にしていませんでしたが、どうも頭の動きに合わせてクラっとする感じだったので、おかしいなぁとなんとなく感じていました。
うがいをする時に上を向くとそのまま倒れそうになる感じ。
時間が経つにつれ、明らかに「左耳」に違和感を覚えました。
「シャワーを浴びたときに耳に水でも入ったかな?」くらいに思っていましたが、
翌朝、左耳の違和感はさらに強まっていました。
仕事中も耳の圧迫感・患者さんの声が聞こえにくい・頭のふらつき・軽いめまい。
なんとか仕事はできましたが、こういう症状は初めてで気持ち悪かったので仕事を早めに終わらせて頂き、耳鼻科を受診しました。
先生に症状を伝えて、まずは耳の掃除をしてもらいました。
「これで治るやろう」と思っていましたが、耳垢を取り除いても塞がった感じは変わりませんでした。
その後で行ったのが「聴力検査」
「音が聞こえたら持っているボタンを押して下さい」と看護師さんに言われ、「ピーピー」と機械音が聞こえたらボタンを押す。
というテストを両耳行いました。
次に「めまいの検査」
(画像:Google画像検索より引用)
こんな感じでゴーグルをつけて、色々な姿勢をとって目の動きをチェックしていたのだと思います。
検査結果
先生「左耳、低音がほぼ聞き取れていませんね。」
僕「え?」
確かに、聴力の波形を見ると低音域だけ明らかに落ちていました。
検査の時になかなか聞こえてこないので、看護師さんにフェイントをかけられてると思っていましたが、ただ聞こえていなかっただけでした。汗
先生「突発性難聴の一歩手前の急性低音障害型感応難聴が疑われます。あと、めまいの検査でも三半規管に耳石が入り込んでめまいを引き起こしている兆候が見られます。この2つが同時に起こることは珍しいのですが、まずは急性低音障害型感応難聴の治療から始めましょう。また金曜日に聴力検査をするので来て下さい。」
という流れで人生初の難聴デビューしてしまったわけです。
まんまじゃねえか!!笑
比較的若い人になりやすく、原因は「ストレスや疲れ」から起こることが多い。
これに関しては心当たりがありまくりでした。
まずここ1ヶ月ほど、
・寝ても寝ても眠い!
・めっちゃでかい口内炎ができた!
・左目の奥が痛い!(頭痛)
・歯が浮いた感じがする!
・夢をよく見る、うなされる!
という感じで自律神経がチグハグになっているのは自覚していました。
普段なら、運動をしたり映画を観たり自分の好きなことをすればなんとなく紛れていたのですが、今回はどうにもうまくストレスをコントロールできずにいました。
そんな日々を1ヶ月ほど過ごしている中で、ついに耳が聞こえにくくなってしまったというわけです。
「ストレス怖い。。」
耳鼻科で処方された薬を飲み始めて、次の日からどんどん良くなっていくのがわかりました。
「頭が軽い!!」
これが1番感動した感覚でした。
あと、「医師に病名をつけてもらった」という安心感もありました。
普段整形外科で働いておきながら、病名をやたら知りたがる患者さんの気持ちがわからずにいましたが、「家族や職場の人に説明できる」ということ以外に、「自分のこのしんどさにちゃんと病名があってよかった。泣」という安心感もあるものなんだなと学びました。
「原因不明」とか「加齢」とか「そんな時もあるよ、俺も君くらいの年齢の時に。。」とか言われた日には、とても"やるせ無い気持ち"になりますからね。
月曜日に診断を受けて薬を飲み始めて、火曜日に少しずつ頭が軽くなってきて、水曜日には薬の副作用で「しゃっくりが止まらない」という珍事件がありましたが、木曜日には、ほぼ元通りになっていました。シャワーの音が若干ぼやっとしている感じ。
水曜日ごろには気分も前向きになってきて、
「難聴デビューしたからにはこの体験をしっかりと味わっておかないと。」
と持ち前の「ネタ思考」も復活し、このnoteを書く気になった訳です。
そして金曜日、耳鼻科を受診し再度聴力検査をしました。
イントロクイズ決勝かというくらいの雰囲気で、どんな音も聞き逃すまいと集中して挑みました。
結果は、、
先生「左耳の聴力が良くなっています。この1ヶ月間は再発する可能性があるのでまた何かあればいつでも来てくださいね。」
僕「はい!ありがとうございました!!」
完全復活しました!!
いやぁ、良い経験しましたよほんと。
もう二度とこんな思いはしたくないですが、これからの長い人生で精神的なストレスから色々な病気を経験するんだろうなぁと思い知らされました。
とても心細くなったし、自分という人間の弱さを感じました。
誰だってこんな時あるんだろうけど、普段から自分の健康には最大限気をつけて暮らしていたつもりだったので僕の心の中は「敗北感」に包まれました。
振り返って考えてみると、精神的に健康ではない暮らしをしていたなと思います。
「7月に仕事を退職すること、8月以降の漠然とした不安」
このことが常に頭の中を支配していて、毎週の草野球やその他の趣味に没頭できずにいました。
寝ている時でさえ息抜きしてなかった。そんな感じです。
8年間整形外科で働いてきて、スタッフや患者さんのことを考えると「お世話になりました!!さようなら!!」というわけにはいかない。そう思ってしまいます。
かといってお手本となる退職の仕方なんて無いし、最終出勤日までこの緊張感は続くだろうなと思います。
なので、
「今は8月以降のことを深く考えるのをやめよう」
という結論に至りました。
今の職場の人たちとの時間を大事にして、患者さんにできることを精一杯行い、誠意を持って最後まで仕事をしよう。
うまくやろうとすると、しょうもない自分のスペックでは心身ともに疲弊してしまうことがわかりました。
でもうまくやりてぇんだよな。
華麗に人生をドライブしたいんだよな。
という感じで、元気になったらなったでまた余計なことを考え始めている土曜日です。
こんな1週間でした。
人知れず苦しい思いをして1週間を過ごした皆さんお疲れさまでした。
心身の不調は本当に苦しいですね。
何もやる気が起きず、でも仕事はいつも通りやらねばならない。
「なんのためにこんなに考えているのだろう」
「誰に頼まれたわけでも無いのに、どうしてこんなに深く考えてしまうのだろう」
正直、生きていることってバカバカしいことばっかりですよね。
取り越し苦労に終わることばっかりですよね。
でも僕は考えることが大好きですし、人のために何かをしたいという思いは一向に無くなりません。
耳が聞こえにくくなってもそれだけは変わりませんでした。
だから同じように心をすり減らして頑張っている人たちと一緒に、このバカバカしい世の中を支え合って楽しくドライブしたいと思っています。
今回、僕に起きた不調に何らかの意味を見出したくて記事にしました。
皆さんもストレスが溜まる日々を一生懸命過ごしていることと思います。
精神的にしんどくなっていることに中々気づかないものですが、体が何かしらのサインを出してくれているハズです。
心の休息を取りながら、ゆっくり進んでいきましょう(^_-)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
また明日からファッキン楽しんでいきます。