小説_聖徳をまとう
ミステリー風味のオリジナル連載小説です。
あらすじ/
出来心から娼婦ユミの跡をつけた私だったが、不注意がきっかけでそのストーカーじみた行為はユミ本人に知られるところとなる。ユミは自殺するが、やがてユミと、私の同窓生・美月とが同一人物であることを示唆する情報を得て、私は困惑する。何故なら美月は、ユミの自殺より以前、一年以上前に既に事故死していたから。ユミは「身バレ」を苦に自殺したのか。先に事故死していた美月との関係は。そして、聖徳太子伝説の眠る地で新たな殺人が。見え隠れする「歯」にまつわる縁起。聖徳太子の歯は何故盗まれたのか。