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#32 フィルムと3月の有休消化

こんにちは。
今回は、3月末の有休消化中に撮影したフィルムをお送りします。

ただ、こんなご時世なので、遠出はせず近場で過ごしました。本当は福岡いきたかったのに、予定が半分白紙になったような気持ちでした。

ただ、タイミングよく、昨年に買った「東京都写真美術館」の年間パスポートが3月期限だったので、これを活用することにしました。
昨年休館が多かったため、年パスの値段が下がっていたようです。

≪サービス内容※ざっくり≫
 ・同館の展覧会での無料・割引サービス
 ・ショップ、レストランでの割引サービス

東京都写真美術館以外でも使えます。

≪東京都写真美術館の年パス対象施設≫

 ・東京都写真美術館
 ・東京都庭園美術館
 ・江戸東京たてもの園
 ・東京都美術館
 ・東京都江戸東京博物館
 ・東京都現代美術館
 ・東京文化会館

 ※2020年度の年パス仕様です。
  各館でのサービス詳細は美術館へ確認を!

今年も、去年と同じような状況になっているので、また値段が下がるかもしれませんね。気になる方は是非調べてみてください。

では引き続き、写真をどうぞ↓

『フィルムと3月の有休消化』
FUJIFILM PRO400H

長期休暇前の3月頭に撮った桜とミモザ。
フィルムで撮った唯一の桜写真。

多摩川。
青と緑が綺麗。

陽が暮れてきて、段々とオレンジが現れます。

多摩川で写真を撮るのは本当に楽しいです。

そして、陽が沈むとオレンジが薄くなって、
日中とは違う青色が現れます。

静かな川なのでリフレクションが良い感じに。

個人的には、これくらいボヤッとしている鏡面が好きですね。

余談ですが、去年の夏に初めて見たピータードイグの絵を見て、鏡面への好きが再認識された気がします。鏡面好きには是非とも見てもらいたいアーティストです…!

試しに全部上下逆にしてみました。

不思議な感じです。

そして翌日。天気は晴れ。
年パス活用第一弾です。

東京都美術館の「吉田博展」。

入り口のこの場所が好きです。

今は入場制限があって人が少ないですが、以前はここに人がすし詰めになるほど列が出来ることもありました。
そんな状況で人の頭越しに大看板を見るのも「キタキタ…!」って感じで好きだったんですけどね。でも中でゆっくり見れる今の方が良いです!笑

◻︎展覧会感想
SNSか何かで見かけた吉田博展。
iPhoneの画面でも、木版画の細やかな仕事ぶりとか、色使いの綺麗さと複雑さに心奪われ、絶対行こうと決めていた展覧会。
生で見ると、美しさが圧倒的で本当に行ってよかった展覧会でした。本当に木版画なんだよね?描いてないんだよね?と疑い始めますが、版画なんですよね…。木版画って浮世絵じゃ?みたいな言葉が展覧会でも出ていましたが、私でも分かるくらい「これは木版画だ。浮世絵とは違う。」と思いました。
日本よりも、海外で成功された作家というのも何となく頷けましたね。

夏にも同じ場所で撮った構図。
フィルムが違うと、雰囲気も変わりますね。

そして更に次の日。
次は日本画です。場所は恵比寿の山種美術館。

写真OKな場所でしたが、美術館って暗いので難しいですね笑。

ずっと来てみたかった山種美術館のカフェスペース。
メニューも色々あるのですが、練り切りはその時の展示内容に合わせたデザインなので、季節ごとの違いを楽しめるそうです。

次は、同じく恵比寿の東京都写真美術館。
年パスでタダです。(年パス代は払ってるのでタダというわけではないですが…)

この場所、とてもかっこよいですよね。

はいドンッ。
白川義員さんの写真展。
迫力が凄すぎますね…。

個人的には強烈な写真でしたが、山岳の厳しい環境が伝わる作品たちでした。

◻︎展覧会感想
お恥ずかしながら知らなかった写真家さんですが、世界的に有名で、特に山岳写真家として功績がある方のようです。
その撮影の基本理念は「地球再発見による人間性回復へ」で、確かに地球の美しい写真が沢山、本当に沢山展示されていました。ボリュームが本当に凄かったので、見続けるのも体力いるなという感じでした。

次は、同じく東京都写真美術館で開催されていた澤田知子さんの「狐の嫁いり」という展覧会を見てきました。

フィルムで撮っても狂気な展示会場の雰囲気が伝わりますでしょうか。※写真OK

◻︎展覧会感想
自身の顔に色んな装飾を施して、証明写真機で何十枚も撮影した写真を並べる作品です。
根本は同じだけど、表層が違うみたいな?
写真家というか、現代アーティストと言った方が適切なのかな?と思いました。この方は、偶々写真学校で、偶々写真機を使っていただけで、きっと違うツール使っても面白いこと出来るんだろうなぁなんて思いながら眺めました。

東京都写真美術館は、割と強烈というかストレートではない展示が多いんですかね。年パスを持ってなければ来なかったかもしれない展示だったなぁと思いつつも、そんな作品を見るのもたまには面白いなと思いました。

そして次はお隣の目黒。
東京都庭園美術館にきました。

建物がとても素敵な場所でした。

◻︎展覧会感想
ポスター展です。
興味を持ったことがない分野なので、楽しめるのか心配でしたが、分からないなりに、「かわいいな、かっこいいな、分かりやすいな、こういう風に変化していくのか…」など、素直に見ることを楽しむことができました。
こういう時、注釈があると分かった気になれて、より楽しめるのでありがたいですね。

あと、展示会場の建物がめちゃくちゃ綺麗でした。戦前に当時最新の建築様式によって、建造されたものらしく、とくにアール・デコという装飾様式で統一された内部デザインのモダンな優美さは息をのむほどです。

唯一写真OKだった場所。
光の入り方とか、庭に面した窓とか、全てが良くて、家にこんな場所あったらいいなぁ、、って感じでした。

小休憩。
カツサンド。侮ってました。めちゃくちゃ美味しいカツサンドです。本当は展覧会用の限定スイーツを食べたかったのですが、午後には売り切れてしまったらしく、あえなくカツサンドに。
でも寧ろ頼めて良かったくらい美味しいしっとりカツサンドでした。

で、またちょっと歩き回っておやつ。
チョコケーキにミモザです。
めちゃお洒落…。緊張しつつも年パスあるから!と謎の後押しを勝手に感じつつ入店。
また行きたい…。

そしてこの日は終了。
デザート(ねりきり)→サンドイッチ(カツサンド)→デザート(チョコケーキ)。
貴族みたいな食事だ。

目黒の後、歯医者で親知らず抜いたんですけど、事前告知なしのいきなり抜歯で、あまりのショックに帰りはめちゃカラフルな花を買ってしまいました。右下の花は、花屋のおじさんが「折れて売り物にならないからあげる。コップにでも浮かべてよ。」と言ってくれたもの。

めちゃ優しい。親知らずショックが少し癒されました。

そして美術館巡り最終日。
この日は六本木です。

国立新美術館。

佐藤可士和展。めちゃ楽しかったです。
普通に、あれも?これも?それもこの人なの?みたいな感じで、はしゃげるテーマパーク的な感じでした。

オール写真OK。会場にはオリジナルサントラが流れていて、周りにはポップな作品たち。

これは楽しさしかないよなって感じでした。
長期休暇の会社へのお土産は、佐藤可士和デザインのセブンプレミアムラクスにしました。
え?セブンでお土産買ったの?!みたいなツッコミが生まれて良かったです笑。

_ _ _ _

以上、長期休暇の美術館巡りでした。

FUJIFILMのPRO400Hというフィルムを使いました。色がめちゃ綺麗ですよね。
なんだか、ガラスとか水とかと相性が良いと感ました。色が強めに出てるんだけど、くどくない!スッキリ感ある、みたいな。

ただ、製造中止が発表されたんですよね…。
悲しいニュースばかりなフィルム業界。

でも最後にこのフィルムで良い感じの写真が撮れて良かったです。

↓↓訪れた美術館↓↓

東京都美術館 (5/25現在休館中)
 →吉田博展 (東京は終了)

山種美術館 (5/25現在時短営業中)
 →川合玉堂展 (終了)

東京都写真美術館 (5/25現在休館中)
 →白川義員写真展 (4/25より中止)

東京都庭園美術館 (5/25現在休館中)
 →20世紀のポスター展 (終了)

国立新美術館 (5/25現在休館中)
 →佐藤可士和展 (4/24に前倒しで終了)

ご覧の通り休館が多いですね。
一般人の1人としても、施設が色んな対策をしているのが伝わっていた分、無慈悲な「休館」に悲しさを感じます。
もちろん、開館による人の流れを考えてのことだとは理解していますけれども。
まぁ個人的な教訓としては、いつ何が起こるか分からない状況なので、『気になる展覧会は早めに行こう!』ということですね。

では最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました!!

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