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事業のネタ帳

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日本・インドネシア・ベトナム・インドのアジア4カ国でシードスタートアップへの投資支援を手掛けるVCのジェネシア・ベンチャーズが、起業家/事業家の目線で産業創造/産業変革のアイディ…
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#起業

事業のネタ帳#36 日本発コンテンツが世界で熱狂を生むために

事業のネタ帳#36 日本発コンテンツが世界で熱狂を生むために

はじめまして、ジェネシア・ベンチャーズの水谷ケーゴです。
弊社キャピタリストが持ち回りで、各自の注目領域について執筆している『事業のネタ帳』シリーズですが、今回は、私の主観入りまくりの日本発コンテンツに対する希望と、「あったらいいな」感強めの事業機会について共有できればと思います。

私、この1年間で、自分自身について気づいたことが一つあります。それは、
日本発のコンテンツが海外にディストリビュー

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事業のネタ帳#28 逆転のインフルエンサーマーケティング

事業のネタ帳#28 逆転のインフルエンサーマーケティング

はじめまして、シードVCのジェネシア・ベンチャーズの水谷圭吾です。
以前から事業ネタに関する記事自体はいくつか投稿させてもらっていましたが、弊社キャピタリストが持ち回りで執筆している『事業のネタ帳』シリーズとしては初投稿となります。

今回は、ソーシャルメディアの変化に合わせた次世代型インフルエンサーマーケティングに焦点を当て、今後生まれそうな事業機会を皆さんに紹介できればと思います。アイデア自体

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事業のネタ帳 #26 ブルーオーシャン or レッドオーシャン?  - レッドオーシャンでの勝ち筋を描けるか -

事業のネタ帳 #26 ブルーオーシャン or レッドオーシャン? - レッドオーシャンでの勝ち筋を描けるか -

スタートアップとして事業を検討していくにあたって、市場選定について考えることは避けることができません。市場選定は、言わずもがな、その後の事業成長を大きく左右するファクターです。

市場についての一つの見方として、ブルーオーシャン / レッドオーシャンといった視点が挙げられます。教科書的には、事業者間の競争が激化してパイの取り合いになっているレッドオーシャンではなく、競争の少ない新市場をブルーオーシ

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事業のネタ帳 #24 B2B取引プラットフォームからSaaS & Fintechへの参入

事業のネタ帳 #24 B2B取引プラットフォームからSaaS & Fintechへの参入

皆さま、お元気ですか。初めましての方も宜しくお願い致します。
ジェネシア・ベンチャーズ鈴木です。
またもや久々のnoteとなってしまいました。

ジェネシア・ベンチャーズのキャピタリストで継続的に発信をしている【事業のネタ帳】シリーズですが

引き続き、個人的に考えを深め続けたいテーマとしての「Verticalの未来」に関して、「Verticalサービスの進化と深化」として僕が主戦場としている新興

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事業のネタ帳 #20 「商取引デジタル化」のフロンティア

事業のネタ帳 #20 「商取引デジタル化」のフロンティア

商取引のデジタル化インターネット空間上における消費や購入といった商取引が増えていくことを商機として、世界中で多くのスタートアップが成長してきました。

世界的に見ると成長スピードが遅く、商取引全体に占める比率も低いと言われてきた日本においてもEC化は不可逆なトレンドとして着実に進んでおり、toCとtoBに限らず、日本のさまざまな商取引のデジタル化が進んでいます。

商取引のデジタル化というテーマに

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事業のネタ帳 #16 保険の進化史から考えるセキュリティマネジメントの次

事業のネタ帳 #16 保険の進化史から考えるセキュリティマネジメントの次

市場のリスク/事業のリスクを一方的に起業家へ押し付けるのではなく、自ら起業家と同じ目線/姿勢で事業アイディアを考案、発信することで産業創造/産業変革の当事者足ろうと昨年スタートした事業のネタ帳シリーズですが、16本目となる今回は国産セキュリティスタートアップの事業機会について考えてみたいと思います。

※過去のバックナンバーは以下よりご覧いただけます。

なぜ今、セキュリティかなぜ今セキュリティに

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事業のネタ帳 #14 事業ネタがない時のネタ帳

事業のネタ帳 #14 事業ネタがない時のネタ帳

「起業したい!」「いつかは経営者になりたい」

「けど、どんな事業にチャレンジするべきかわからない。。」

というのは、将来的にスタートアップ起業を考えている多くの方に共通する悩みの一つかと思います。

そんな時、スタートアップやVCで働いてから起業ネタを考えようという意思決定をする方も多いですが、チャレンジする事業を決めずに起業するケースも一定数存在しています。

前者であれ、後者であれ、どちら

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事業のネタ帳 #10 OSS 2.0

事業のネタ帳 #10 OSS 2.0

ZoomやSlackが日本から生まれるイメージは未だついてないのですが、RedisやMongoDB、Elasticであればひょっとしたらひょっとするかもしれないと常々考えていることもあり、今回はOSS(オープンソースソフトウェア)を活用した事業機会について書いてみたいと思います。

日本のスタートアップ界隈で純度の高いソフトウェアビジネスのネタが語られることは寡聞にして稀ですが、このところ話題の"

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事業のネタ帳 #8 バーチャル・コマース

事業のネタ帳 #8 バーチャル・コマース

皆さん、こんにちは!創業前後のスタートアップへ投資を行うジェネシア・ベンチャーズの河合です。

弊社キャピタリストが持ち回りで連載している「事業のネタ帳」の第8回目となる本稿では、リモート環境が定着している生活者に生じた価値観の変化や、デジタルとリアルのコントラストが強調されていく社会の中で、バーチャル世界が持つ意義等を掘り下げながら、新たな商取引のカタチとしての『バーチャル・コマース』について考

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事業のネタ帳 #7 健康保険 as a Service

事業のネタ帳 #7 健康保険 as a Service

健康保険。日々生活をする中ではあまり意識を向けることのないものかもしれませんが、個人的には現代社会で普遍性を伴って伸びゆく(その一方で既存のシステムが制度疲労を起こしておりテコ入れが必要な)事業ドメインの一つであると思っています。

そこで今回は、日本国内において健康保険領域で新たにスタートアップすることを想定した場合の市場仮説と戦略仮説について、7本目を数えるネタ帳に綴ってみました。

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事業のネタ帳 「産業領域特化型コラボレーション」

事業のネタ帳 「産業領域特化型コラボレーション」

世界は日々進歩しています。日常の小さな不便は気付かぬうちに解消され、コンビニやスーパーのお惣菜や冷凍食品はとても美味しく、難病治療に向けた医薬品の上市も進み、宇宙との距離もだんだんと近づいてきている気がします。

そんなサービスの向上や人類の進歩は、一体、何によってもたらされているのでしょうか。それは様々な専門性を有した人々が、それぞれの持ち場の中で経済活動や研究開発に励んでいるからに他なりません

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事業のネタ帳 #2 コールセンターのDX

事業のネタ帳 #2 コールセンターのDX

シード投資は人だ、とはよく言われますが、誰がやるかと同じくらい何をやるかも大事だと思っており、そうであるならば高みの見物をするのではなく、投資アイディアを自ら書き起こすことで同志を募ろうと開始した事業のネタ帳ですが、ありがたいことに初回の記事には複数の起業家・潜在起業家の方からポジティブな反響をいただきました。

二つ目の事業案として、今回はコールセンターのDXを取り上げたいと思います。

市場仮

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事業のネタ帳 #1 AI-powered BPO

事業のネタ帳 #1 AI-powered BPO

シード投資家の本分は起業家と共にDAY1からリスクを取ることであると考えているのですが、常に新たなチャレンジをし続けている起業家に比べてどれだけリスクを取れているだろうかと自問したときに大手を振って回答できない自分がいたため、ジェネシアでの新たなチャレンジとして、シードVCが手がけたい事業アイディアをその理由や市場仮説と共に書き溜めていく『事業のネタ帳』という連載企画を始めようと思います。

なぜ

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