メタバースの恋愛:恋をしないと生きられない私の物語
こんにちは、ぱすてるみんとです。今日は、私のSecond Lifeでの恋愛体験についてお話しします。これは私にとって非常に個人的な内容ですが、共有することで誰かの役に立てればと思っています。
この物語を共有することにした理由は、周囲の人々が私をどのように見ているか、そして彼らが持つ私のイメージと実際の私との間に存在するギャップに気づいたからです。親しい人々でさえも、私がどれほど深く苦しんでいたかを完全には理解していないように感じました。このギャップが時として問題を引き起こす可能性があるため、私の本当の物語を正直に共有することで、理解を深め、誤解を解消する手助けができればと考えています。
恋愛依存症の私
この初期の頃の私は、非常に脆く、他人に依存しなければ自分の価値を感じることができない人物でした。今の私とは想像もつかないほど気弱で小さな存在で、自尊心が低く、常に他人の承認と愛を求めていました。これは、私が結びついた恋愛関係がしばしば不健康なものになる原因であり、私を精神的にも肉体的にも疲弊させることになりました。
愛されること、必要とされることに自分の価値を見出す生活は、私に多くの挑戦をもたらしました。この依存心は、望まないつきまといや、独占的な関係を引き寄せる一因となり、これらの関係が終わるたびに、私はさらに深い孤独と絶望を感じるようになりました。これらの経験は私の人生において重要な教訓となり、自己価値を内側から見出すことの重要性を教えてくれました。
地獄の始まり
私のSecond Lifeでの初恋は、カフェで出会った魅力的なお姉さんでした。当時、私はあるカフェで働いており、その店の店長には大きな影響を受けていました。店長はしばしば、スタッフと肉体関係を持つような雰囲気を作り出しており、私もその流れに飲み込まれそうになっていました。そんな時、彼女が私を救ってくれました。彼女への感謝と尊敬が深まる中、私は彼女に本気で恋をしてしまい、勇気を出して告白しましたが、残念ながら断られてしまいました。それでも、その後もしばらくは友情として親しい関係が続きました。
この経験は私に大きな影響を与え、誰かと親しくなるたびに恋愛感情を抱くというパターンを繰り返すようになりました。それは次第に、肉体関係を経て何か大切なものを失ってしまうというサイクルへと発展していきました。これらの体験は、私が他人への依存なしには生きていけないと感じるほど、自己価値を見失っていたことを示しています。
これまでの恋愛体験は、Second Lifeという特有の環境下で進行しました。Second Lifeは他のメタバースと違い、アダルト表現に対する制限がないため、ここならではの複雑で深い問題が潜んでいます。表面的にはアバターを通じたやりとりとはいえ、感じる感情はリアルで深いものであり、それが時に私を苦しめることもありました。
私は壊れました
この時期、私の生活は深刻なトラブルに見舞われました。関係を持っていた複数の人々の中の一人が、私を執拗に付きまとい、それがエスカレートする形で私の個人情報がSNSで晒されました。この一連の出来事は、私を精神的にも肉体的にも極度に消耗させ、まるで壊れてしまったかのように感じました。仮想の世界での出来事なのに、私はそれをリアルと区別できないほど深く影響を受けていました。それまで築いてきた多くの人間関係が一気に崩れ去り、私はパニック状態となりました。その結果、逃げるようにしてSecond Lifeの世界から一時的に離れることを決意しました。
この経験は、特に男性のアバターに対する恐怖心を植え付けることとなり、以後、男性アバターを見るだけで過去のトラウマが蘇るようになりました。これが、私がオンラインの世界で自分を守るために、より閉じこもるようになった大きな要因の一つです。この時期、私の心はまるで死んでしまったかのように感じられました。
しばらくの間、私はほとんどSecond Lifeの世界に戻ることができませんでした。
SnowPastelの誕生とその象徴
深い傷を負った私は、友人たちの助けを借りて何とかSecond Lifeに復帰しましたが、その恐怖心は完全には消えませんでした。この経験が、SnowPastelを立ち上げる決定的なきっかけとなりました。
私は自分の周囲から怖いものを徹底的に取り除くことに決め、特に女性アバターだけが集まる場所を設立しました。この場所は、心理的な安全を求める私と同じように、安心できる環境を必要としている他の人々にも開放されています。ここでは、私たちが安全で支持的な環境でお互いを支え合えるように設計されました。
外部からは「女帝」というあだ名で呼ばれることもあり、私が支配的なイメージを持たれがちですが、その理由は私がSnowPastelを設立し、そこを私の理想の場所として機能させたことにあります。首輪はBDSMのアイテムとして知られていますが、SnowPastelでの首輪の使用は、単なる支配や服従の象徴ではありません。首輪を通じて行う特別な儀式は、私とメンバーとの間に信頼と安全を築くためのものであり、必要に応じて相手を自由にすることも可能です。これは私たちの絆を象徴し、過去の怖れから自由になるための一環です。
SnowPastelは過去の怖い経験に基づいて作られましたが、それは同時に新しい希望の場所でもあります。ここでは、私たちはお互いの過去に縛られることなく、支え合い、成長し続けることができます。
SnowPastelの終焉とその後
SnowPastelは、安全な場所を求める人々のコミュニティとして発展しましたが、私自身が恋愛依存的な行動を続けていたことが内部の不和を引き起こしました。実際には恋愛とは呼べない関係にも関わらず、私の行動はしばしばコミュニティ内で混乱を招きました。このような状況が内部のトラブルや裏切りに繋がり、最終的にはコミュニティの活動停止という結果に至りました。私たちのコミュニティが経験した絶頂期からの突然の解散は、多くのメンバーにとって大きな打撃でしたが、私にとっても深い反省のきっかけとなりました。
この突然の終焉から3年の時間が流れ、ほとんどのメンバーはSecond Lifeから離れていきました。しかし、散り散りになった元メンバーたちから、再びこの「家」としての場所を復活してほしいとの声が上がりました。彼らの一部は他所での人間関係が上手くいかず、再びSnowPastelでの暖かなコミュニティを求めていたのです。
私自身も、過去の経験から恋愛ができなくなっていましたが、救われたいという思いと、同じような境遇の人々が救われることを願って、再びSecond Lifeへの復帰を決意しました。誰かを救うことが、私自身の過去を癒すことにつながると信じています。
やがて、この願いと元メンバーたちの支援により、SnowPastelは再開されました。去年の途中から今後の活動方針を決め、今年にはやっと具体的な形で進めることができるようになりました。
SnowPastelは今、再び「家」としての役割を果たし始めています。私たちのコミュニティは、過去の苦難を乗り越え、新たな章を刻む準備ができています。
感謝とこれからの私
この長い物語を最後までお読みいただき、心から感謝申し上げます。SnowPastelと私自身の道のりは決して平坦ではありませんでしたが、こうして私の経験を共有することで、同じような困難を抱える方々に少しでも希望を提供できればと思います。
現在、私は以前ほどの明確な幸せを感じることが少なくなり、日々の生活が疲れることが多いです。過去の大変な時期のほうが、不思議と幸せを感じていたかもしれません。今、SnowPastelをどう維持していくか、どうすれば再び成功させることができるかに追われ、時には過去を振り返りながら、どうすれば良いのかを考えています。
これからも、私たちは互いに支え合いながら、過去の苦しみを乗り越え、より強く、より優しくなることを目指します。SnowPastelはただのコミュニティではなく、私たちの「家」です。ここは私たちがお互いを受け入れ、支持し合う場所として再び栄えることでしょう。
再びこの場所を訪れるすべての方々にとって、SnowPastelが安らぎと受容の場となりますように。そして、私たちの物語が、どんな時も希望を失わない勇気をあなたにもたらせることを願っています。
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