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③私と事業所、農業との出会い

障害者を通して見つけた「ありのまま」の自分

​私がオーバーワークと自分自身を責め続け、精神疾患を患い、流れるように導かれカウンセラーになった事。
今回の不調時に、 友人を通して支援員さんと出会えたこと、
そしてこの就労支援B型事業所と言う所にたどり着いたことは本当に奇跡的だったと思います。

なんとなしに生活リズムと体調を整えたいと、農業をやっているこの事業所にやって来た時、障害を持つみんな(利用者)のあたたかさに自分の心がすーっと溶けてゆくようでした。

「あなたはあなたのままでいいんだよ」
「ゆっくりやっていいんだよ」

言葉にしてくれるというより、皆が生きているその姿勢が語るその言葉は
私の魂が1番聞きたかった言葉でした。

「早く早く早く」と自分に言い聞かせ、キャパオーバーで精神疾患になってしまった。

幼少からのいじめや、大学時代の友達が世界で活躍していくなかで、自分はダメなんだと凝り固まってしまった心を太陽のように溶かしてくれるそのみんなの醸し出す雰囲気の中にすーっと入っていった様子は自分も、そして実際はどうかな?と懸念を抱いていたという事業所の方達も目を見張る様子だったと聞きました。


農業との出会い

​その事業所は農業をやっていて、私が来たのが初夏だったので、それはからは毎日畑で汗をかく毎日でした。

食物の種を植えて収穫する。泥だらけになったり、上手く芽が出なかったり、丹念に育てても動物にやられてしまったり。

出来て2年目の事業所で、周りの農家さんの優しさで機材を借りたり、畑を借りたりしてやっている試行錯誤の毎日の事業所ですが、土に触り、空の下に居ること、そしてそこで出来た食べ物を食べることで、私は心身ともに癒されるのを感じずにはいられませんでした。

そこで出来た野菜は実際売りに出すと対価としては本当に安値で悲しくなってしまうのですが、みずみずしく美味しく、私は見違えるように元気になって行きました。

これが私が障害者と農業の持つ
パワーを知った最初の出来事でした。

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