北海道子どもの本連絡会 会報掲載文
北海道子ども本連絡会の会報「子どもの本のひろば」第166号(2024年3月23日)に文章を掲載していただきました。
ご許可を得てこちらに記録を残します。
北海道子どもの本の連絡会とは
北海道子どもの本連絡会 (hkodomonohon.wixsite.com)
現在運営委員長は絵本作家のかとうまふみさんがつとめられています。
1975年から活動をされている歴史のある会です。遅ればせながら私も昨年入会しました。
今回かとうまふみさんにお声がけいただき、二つのコーナーで文章を書かせていただきました。会員さんは作家さんをはじめ、司書や文庫主宰者、読書ボランティアなど、専門的に学んでいる方が多いので、畏れ多いとは思いましたがせっかくの機会ですから勇気を出して書いてみました。
掲載文:「私の活動日誌」コーナー
『仕事と子どもと絵本がある毎日』
「理事長」ってどんな仕事をしているの?と聞かれることがあります。
確かに保育教諭や園長はわかりやすいですが、理事長は想像がつきづらいかもしれません。
様々な団体や、他の学校法人でも理事長の役割はそれぞれ違うので「私の場合」の仕事について書いてみたいと思います。
実務を担当されていない理事長も多いかと思いますが、私は、経理部門や各種申請・監督官庁に提出する書類などの実務も長く担当していました。
今は作業からは外れて(よく間違えるから外された?!)マネジメント中心の仕事内容ですが、長く本部の実務担当をしていたので、今のところ現担当者の相談相手もまだなんとか出来ています。
私は働く人が適材適所で得意なこと、好きなことを生かしながら楽しく、かつプロとしての誇りを持ちながら働いて欲しいと願っています。
そしてそれが子どもたちの成長と幸せにも貢献していくと考えているので、そのために必要な環境やヒト・コト・モノなどを調蒸しています。
日々、学園内の打ち合わせや会議などで意見交換や相談を重ねながらいろいろな決断をしています。
「それをどうするのか」決断することが私の一番重要な仕事でもあります。
また「最後の砦」として、様々なご意見に対しての対応などもしています。耳に痛いこと、落ち込むこともあります。理想通りのキレイごとばかりじゃないことも多いです。けれど長いこと一緒に仕事を続けている仲間に恵まれて、励まし合い助け合いながらこの役割を続けさせてもらっています。
なんと言っても、乳・幼児期の命輝く子どもたちの役に立てるこの仕事の意義深さに誇りを感じているのです。
心が殺伐として来た時は、いつでもそばにある絵本を開いてみます。思わず涙がにじんだり、声を出して笑ったり。上質な絵本からは、国や人種、時代が違っても変わらない、普遍的な人の心の機微を感じることができます。
なかなか絵本の活動に時間を割くことができない状況ではありますが、絵本や児童文学については、一生勉強を続けていこうと決めていますので、焦らず楽しみながら学んでいきたいと思います。
さがのりこ(札幌市)
学校法人北邦学園理事長。幼保連携型認定こども園を5園運営。絵本児童文学研究センター正会員(28期生)
掲載文:「仲間は今」コーナー(自己紹介)
幼保連携型認定こども園を5園運営し『自然から学ぶ』という建学の精神の基、札幌市と北広島市で乳・幼児の保育・教育活動を行っております。
当学園が誕生して40年を経過し卒園児も1万人を超え、あらためて感謝の気持ちと、微力でも何か地域社会に貢献できるようになりたいと考えているところです。
私は、子どもの頃から本が好きでしたが、仕事と子育ての中で様々な絵本と再び出会い、感動や喜びを享受し、かけがえのない思い出をつくることができました。
そんな絵本の価値や可能性を探求しながら、ここで絵本や児童文学について情報交換や勉強をさせていただけるのを楽しみにしております。
参考
ちなみに、以前私が書いた絵本作家はたこうしろうさんの講演会はこちらの北海道子どもの本連絡会のイベントでした。その時の記録もよければご覧ください。はたこうしろうさんのお話がとても素晴らしかったのでものすごい長文になりましたが、全部書くのもナンなのでどこを書くべきか削るべきなのか悩みながら書いたものです。(こちらもはたこうしろうさんにご許可をいただいております)
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