近くまで行っているはずなのに辿り着けない場所/兎の中の人
実はこのコロナ禍になる前は誕生日に長野県の上田城公園にある真田神社で御朱印を貰うのが1つの楽しみだった。
ちょうど真田祭りの近い時期なので限定の御朱印も貰えるし、なにより落ちない城のパワーを真田昌幸さんから頂いている気持ちになれるのもいい。
推し武将ゆかりの地というだけでなく、この地は私にとって心地いい場所なのだ。
現在は車の調子も良くなくナビも壊れてしまったことも重なり、通うことは出来ないが、またいろいろ落ち着いたら行きたいと思っている。
それまでは御朱印をネットで頼むか、行くことにこそ意味があるのだからと諦めるか絶賛悩み中だ。
そんな真田推しの私なのだが、残念なことにまだ行くことの出来ていない真田スポットがいくつかある。
むしろ行くことが出来ていない場所の方が多いと思う。
例えば真田信繫(一般的には幸村の名前が有名ではあるが)の兄、信之の城と言ってもいい松代城。
ここも上田と同じ長野県ながらまだ行けたことがない。
真田宝物館や真田邸、更にはゆかりの寺もいくつもあるため、あわせて見に行きたい場所だ。
長野まで行っているのだから、ついでに行ってくればいいだろうと思う人もいるかもしれない。
正直、ちゃんと予定を立てて計画通りに動ければ問題はないはずなのだ。
だが、残念なことに私は旅の計画を立てるのが下手なため、上田でほぼ予定の時間を使い切ってしまい辿り着けない遠い土地になってしまったのである。
頑張ってなんとか予定を詰めたときも真田郷と別所温泉までは行けたのだが、その先は体力的問題なども重なり結局行くことが出来なかったのだ。
そういえば、同じように近くまで行っているはずなのに辿り着けない場所がいくつもある。
例えば名古屋城の天守閣。
実は名古屋城公園には行ったことがあるのだが、時間が遅く閉館時間だったために城の中を見学することが出来なかったのだ。
その後も舞台を見に行ったりなどをして、名古屋には何回か行っているはずなのにお城に一度も入ったことがない。
他にも京都の八坂神社もそうだ。
神社の前はよくとおるのだが、お店巡りやら別の神社を参拝しているうちにいつも行く時間がなくなってしまう。
兎にゆかりのある神様も祀られているのに何たることだ!
いつか願掛けうさぎに願いをこめて納めたいと切に思う。
徒然と書き続けて改めて気付かされるのは、やはり自分の計画のなさだ。
メインの旅行先は行けているので確かに問題はないのだが、「ついでに!」と思った先には辿り着いたことがない。
時間を詰めてちゃんと計画通りに出来ないのである。
よくよく考えると私の生き様もそんな気がする。
小説家を目指し文章を書いたり
友人とマンガを使って声優さんごっこをしたり
本が好きだから本に関する仕事についていみたり
うるさいと言われる声を生かせる仕事を探したり
やりたいことはいつも迷子。
今も死ぬ前にやりたいことを続けているにすぎない。
1つ筋があるとすれば
やりたいことをとことんやり切って生ききりたい。
走り切って疲れたその時に他の人に迷惑をかけず、ひっそり眠りにつけたならばどんなに幸せな最期だろう。
その日が来るまでは、もう少しだけ頑張って生きたいと思うのだ。