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ICL手術レポ【術後2年経過の感想つき】

2021年の2月にICL手術を受け、体験記を書きたいなと思い続けて2年近く経ってしまいました。改めて時系列でまとめてみます。

先に結論からいうと、

80万円近くかかったが、やってよかった!今のところまったく後悔なし。視力が0.03→1.5になり、メガネとコンタクトから解放されて最高。

景色や星空がコンタクト時代よりずっと鮮やかに見えるようになり、映画館に行くのも楽しくなりました。

(老眼が人より早く来そう+きつくなりそうなので、今はそれが怖いですが…)

この記事では手術前~術後の流れや、病院選びのポイントなどをまとめています。ICLが気になっている方の参考になれば嬉しいです。

なぜICL手術を受けようと思ったか

小学生のころから酷い近視で、最終的に視力は0.03程度まで落ちていました。コンタクトの度数は-8.0。
度数が強すぎるためレーシックはできず(レーシックは角膜を削って視力矯正するため、削れる=矯正できる度数に限界があるためです)、視力矯正手術はICLしか選択肢がありませんでした。

裸眼では何も見えないためメガネとコンタクトが手放せなかったのですが、度数が強すぎるためメガネ自体が重たくてつらかった。(お高い薄型レンズの加工をしても重い。。)
コンタクトもつけていると目は乾きますし、毎月の出費もバカになりません。寝ている間に大地震が来てメガネを失ったりしたら終わりだな…という状況で、視力矯正手術自体はずっとやりたいと思っていました。

レーシックは角膜を削ると元に戻せませんが、ICLは眼内にレンズを埋め込む手術なので、万一レンズが合わなかったら取り出して元に戻せるというのも安心材料に。手術費用は医療費控除の対象になるので、確定申告すればそこそこの金額が返ってきます。

社会人2年目で転職することにし、3か月ほどのお休み期間とそこそこの貯金があったため、今しかない!!ということで実行。

大変だったこと

平日に何度も病院に通うのが一番大変でした。急な休みができたから手術しよう!という感じだったら、手術を受けること自体が難しかったかもしれません。

手術自体は局所麻酔で短時間で終了したので、そこまで大変ではなかったかな。手術直後は目が沁みて全く開かず不安でしたがすぐに回復し、当日のうちに効果を実感できました。

病院選びはどうやった?

ネットで情報取集して、最終的には「ICL研究会」というサイトに載っていたクリニック一覧から選びました。
自宅近くの個人病院と大学病院で迷い、大学病院に。自宅からのアクセスや料金などから総合的に判断して、聖路加国際病院にしました。

近視治療で有名な、土日も営業している近視専門のクリニックにするかも悩みましたが、万が一合併症を起こしたときは大学病院が一番きちんと対処してくれそうだと考えて決めました。(近視専門のクリニックで近視治療だけずっとやっている先生より、幅広い症例を見ている大学病院の先生の方が何かあった時に信頼できるな…と考えてのことです。)

大学病院なので平日しか受診できないし、家からも遠かったので通院は大変でしたが、とても丁寧に診てくれる先生で大満足でした!

初診から手術までの流れ

最終的に、初診から術後1年経過の検査までに合計10回通院しました。特に手術後は翌日・3日後・1週間後に病院に行く必要があり、手術後3日程度はデスクワークは控えるように言われたので、仕事があったらだいぶきつかったと思います。

大学病院はいきなり行くと特別料金がかかることがあるので(詳しくはこちら)、まずは近所の眼科に行って紹介状を書いてもらいました。

大学病院にメールで初診の予約を入れて受診。価格はHPに書いてありました(当時は税込77万円)。
初診~手術完了までの流れはざっくり以下のような感じでした。

1/8:初診。ICLを受けたい旨を伝え、デメリットやリスクについて丁寧に説明してもらった上で本当に手術するか決める。
「角膜内皮細胞」の数を測る検査など、ICLが受けられる状態かどうかのチェックを行う。(右だけ数が少なくて測り直しになるものの、なんとかOKが出る。)

※ちなみに、女性はホルモンバランスによって目の屈折が変化し視力が変動するらしく、授乳中はICLはできないとのこと。
3年ほど低用量ピルを服用していることを伝えると、「数年来飲み続けているなら、ピルを飲んでいる状態が普通になっているのでOK」とのことでした。ピルを服用中や妊活中の方は、医師にしっかり伝えた上で相談するのが良さそう。持病の薬やサプリメントを飲んでいる場合も、全部伝えるのが良いと感じました。

この日に術前検査や手術当日の予約を決めました。けっこう予約が埋まっていて、調整はやや大変でした。

1/18:術前検査。ICLは眼内にレンズを入れる手術なので、事前の検査で視力や眼球のカーブをしっかり測ってオーダーメイドのレンズを作ってもらいます。検査の3日前からコンタクトレンズは禁止。(ハードレンズの場合は2週間前から禁止です。)

採血から目のCTまで、手術の説明も含めると2.5時間ほどかかりました。この日が一番疲れたかも。

「眼軸長」という目の奥行きの長さを調べる検査の結果、私の眼軸は27mm(正常は24mm程度らしい)。眼軸が長いほど強度近視になるので、相当な近視です。執刀医ではないお医者さんに「ながっ!!」と言われてちょっと落ち込みました。

この日に術前検査とレンズの代金として、手術費用の半分(35万円)を支払いました。この後で手術をキャンセルしても、レンズ代は返ってこないので注意。
金額が大きいので、クレジットカードが使えたのがありがたかったです。

手術の3日前からは朝晩に専用の目薬を差す必要があるので、それを受け取って帰宅。

2/19:手術当日。午前中の手術なので、朝食はとらないよう指示がありました。手術の前に瞳孔を開かせる目薬を差して、しばらく待機。

ちなみに手術当日は洗顔も洗髪もNGなので、前日に念入りにお風呂に入り、当日もノーメイクで受診。術前検査の日に「手術後の生活制限の目安」の表をもらえるので、それに従います。

当日は首から下のシャワーと家事しかできない。洗顔も禁止なので、すっぴんで行きましょう

瞳孔が十分開いたら、手術着に着替えていよいよ手術室へ。人生初の手術室はだいぶ緊張しました。。。
麻酔の目薬を差してもらい、顔にカバーをかけられます。強いライトが当たるのでほぼ何も見えない状態で進行していったのですが、執刀医の先生が「今からレンズが入りますよ~」「レンズを固定しますね~(グイグイッと強めに押される)」など、実況中継をしてくれました(笑)。逆に怖いよ!!と思いつつ、手術自体は30分くらいで終わった気がします。

手術の後で改めて診察室で目の状態を見てもらい、花粉症用の保護メガネと抗菌目薬を受け取りました。メガネは術後1週間くらいはずっとかけておくように言われます。目薬は朝晩2回(だったはず)。

手術の直後はとにかく目が沁みて、ぼやけて何も見えない状態。車やバイクの運転は200%無理です。電車で帰るのも怖いレベルだったので、できれば誰かに迎えにきてもらいたかった…(一人で帰りました)。

しばらくは涙が止まらないし全然ものが見えないので、本当に視力が良くなるのかだいぶ不安でした。しかし夕方になるとかなり見えるようになり、本当に視力が上がってる!と興奮。

2/20:手術翌日の検査。手術痕の状態を見てもらいます。(この日だけ特別に土曜日診療でした)

2/22:手術3日後の検査。
2/26:手術1週間後の検査。

傷の状態と、視力が上がっているかどうかの確認。術後1週間の時点では視力は2.0あり、見えすぎて逆にちょっと疲れるくらいでした。だんだん落ち着いてきますと言われ、実際に術後1年くらいから視力は1.5で安定しています。

その後も3か月後、半年後、1年後の検査があり、
術後1年が経つと、以降は年に1回の定期検査になります。

かかった費用

紹介状:2,000円
初診:3,000円
手術・術前検査・術後検査:77万円

合計:775,000円(税込)

術後1年以降の定期検査は別料金です。

手術から2年弱経ってみて

今のところ後悔は一切ないです。「ICLの意味があるのは老眼が始まるまでの短い間」という意見もあるかもしれませんが、それでも27歳で手術しておいてよかった。老眼が始まるまでのたった10-15年だとしても、裸眼視力1.5で生活できることは生活の質を大きく上げてくれました。

貯金はだいぶ減りましたが、1dayのコンタクトレンズ代が年間で6万円くらいかかっていたのがなくなったので、コストパフォーマンス的にも満足しています。

ICLのよくある副作用では、光が広がって見える「ハロー・グレア」という症状があります。自分の場合は術後1年半くらい経ってから、目が疲れているときだけ起こるようになりました。仕事柄1日8時間以上はPCやスマホの画面を見ているので、最近は意識して目を休めるようにしています。

まとめ

ICL手術は、特に強度近視の方には絶対おすすめです!生活の質が上がります。
費用はかかりますが医療費控除の申請をすればある程度は返ってきますし、コンタクトレンズ代が不要になることを考えれば、コスパはまったく悪くないです。

個人的には通院の都合をつけることが一番のネックかと思うので、できるだけ自宅から通いやすい病院を選ぶのもポイントになるかと思います。

ICLを受けるか迷っている方の参考になれば嬉しいです!




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北海道生まれ東京暮らしの社会人。noteでは転職活動のことや買ったもの記録などを書いてます。