遠藤麻理さんのエッセイ『自望自棄~わたしがこうなった88の理由(わけ)』
僕は数年前から、ラジオを聴く機会が増えました。その中で最近欠かさず聴いているのが、BSNラジオで放送されている遠藤麻理さんの番組『四畳半スタジオ』。時に優しく、時に毒あり?の内容にいつの間にか聴き入っていました。本作は、番組を聴き始めたことがきっかけで手に取った1冊です。
あらすじ
感想
素敵な話、素敵な言葉が詰まっている1冊
失敗してもなんとかなる!と思わせてくれる
遠藤麻理さんの魅力が知れる
新潟のラジオパーソナリティ遠藤麻理さんのエッセイ。
新潟の生活情報誌『月刊 CARREL(キャレル)』に連載されている「四畳半日記」と、2020年に閉局したFM PORTの番組『MORNING GATE』内のコーナー「遠藤コラム」 の中から抜粋された話が書いてあります。
「遠藤コラム」は、BSNラジオで放送中の『四畳半スタジオ』に受け継がれています。
素敵な話、素敵な言葉が詰まっている1冊でした。
笑える話や感動する話、恋愛系の話。1つ1つのエピソードが濃かったです。特に恋愛系の話はゆとり世代の僕は少し引くほどでした(笑)。別れるのが嫌で車の前に仰向けに寝て道を塞ぐ話がいきなり登場して、目が点になりましたからね(笑)。
共感できる話もちらほらと。読みながら「わっかる!(遠藤麻理さん風)」と心の中でつぶやいていました。特に共感出来たのは「マーリーの法則」。
そして、笑えるだけではなく素敵な言葉が詰まっている。これが何よりも印象的です。失敗があっても前向きに捉えていて、色んな方との出会いを大切にしている印象がありました。読了後は、失敗したり上手くいかなくても「なんとかなる!」と思わせてくれて元気がわいてきました。「焼き芋になりたい」は遠藤さんの良さが凝縮されていると思います。
本作を読んで、これまで知らなかった遠藤麻理さんの魅力を知りました。
本作が刊行されたのは、まだFM PORTがあった2017年。当時の僕は、好きなアイドルグループの番組にメッセージを投稿したりプレゼントをもらったりと、FM PORTには少なからずご縁がありました。だから、2020年のFM PORTの閉局は僕にとっても衝撃でしたね。本作の最後にある、放送本部長の「あとがきに代えて」は何とも言えない気持ちになりました。
今はBSNラジオで活躍されている麻理さん。これからも麻理さんの声を聴けるのが楽しみです。
印象的なフレーズ
ドーンとポーンについてですが、ドーンが墜落、ポーンが弾けるような意味合いで、最悪のあとに最高が来る、ということです。