#70『のっけから失礼します』(著:三浦しをん)を読んだ感想【読書日記】
三浦しをんさんの『のっけから失礼します』
雑誌「BAILA」の連載に加えて、文庫版の追記やあとがきも掲載された三浦さんのエッセイです。
「ナツイチ2023」の対象文庫にも入っています。
読んだきっかけ
今回は「ナツイチ2023」の対象文庫から選びました。ラインナップを見ながら、今月はエッセイを1冊読みたいと思っていたこともあって三浦さんのエッセイを手に取りました。先日読んだ『船を編む』がすごく面白かったこともあり、エッセイはどんな感じなのかも気になっていました。
このような方にオススメの本です
思わず笑えてしまう本が読みたい
「ナツイチ」の本が読みたい
三浦しをんさんのエッセイが気になる
あらすじ
感想
想像力、いや妄想力全開の話に笑いが止まらなかった
日々を楽しく過ごすのに、妄想力は必須?
作家さんのエッセイは、文章の表現力によって何気ない日常が何倍も濃く見えるところが好きです。三浦さんのエッセイも何気ない日常が描かれていますが、すごかったのは1つ1つの話の中の想像力、いや妄想力が全開だったこと。シュールな感じで、とにかく笑いが止まらなかったです。
読み進めていくと、どこにでもありそうな日常が「楽しそう」と思えました。文章による表現力もありますが、この妄想力がすごいからなのかもしれません。もしかしたら、日々を楽しく過ごすのに妄想力は必須かもしれないとまで思えました。
印象的な話は、「危険地帯テラス席」「夢を見るのもたいがいに」「まちがいにときめく」「非実在野球人生」「無常の味わい」です。
特に「非実在野球人生」にある「脳内で自分の野球人生を妄想する」は僕もやっていたことがあります(笑)。その話に出てくる編集Tさんの妄想力もすごい……。