中東情勢が悪化すると、なぜ石油関連株が急騰するのか?
【問い】
『なぜ中東情勢が悪くなると、石油関連株が上がるのか?』
今回、この構造が私自身ちょっとぼんやりとしていたので自分なりに調べた事をnoteに書き残しておきたいと思います。
『そんな基礎的な事知ってるわい!』という方もいらっしゃると思いますが、お付き合い頂けると幸いです。
【結論】中東地域が石油供給のコア
中東情勢が悪化すると、石油関連株が上がる理由それは・・・
『主に中東地域が世界の石油供給において非常に重要な役割を果たしているため。』
【詳細】市場の裏にある4つの理由
①供給リスクの増加
・中東は世界の石油の大部分を生産しているため、紛争や緊張が高まると、石油の供給に支障が出る可能性が高まる。
・特にペルシャ湾やスエズ運河のような重要な輸送ルートが封鎖されたり、破壊されたりするリスクが生じるため、供給が減少する懸念がある。
②石油価格の上昇
・供給リスクが高まると、石油市場はそのリスクを織り込んで価格を上昇させる。
・供給が不安定になった場合、石油価格は上昇しやすく、これが石油関連企業の収益を増加させる可能性があるため、石油関連株の価値も上がる。
③代替供給の期待
・中東の供給が不安定になると、他の地域や企業がそのギャップを埋めることを期待される場合がある。
・例えば、アメリカやロシアなどの石油生産国の企業は供給不足を補うために生産を増加させるかもしれない。
・そのため、これらの企業の株価が上昇することがある。
④投資家心理
・投資家は中東情勢の悪化に伴い、リスクに敏感になる。
・特にエネルギー関連は、供給が制約される可能性が高いため、石油関連株は他の資産に比べて「安全な投資先」とみなされることがある為、敏感に反応しやすい。
【投資判断】日本の石油関連株
1. ENEOSホールディングス (5020)
日本最大の石油関連企業で、ENEOSブランドで知られる。石油の探鉱、精製、販売を行うほか、エネルギーの多様化にも取り組んでいる
2. 出光興産 (5019)
石油精製・販売を主軸とする大手企業。近年は再生可能エネルギーやバイオ燃料など、新しいエネルギー分野にも投資を拡大している。
3. コスモエネルギーホールディングス (5021)
コスモ石油を傘下に持つ企業で、石油精製やガソリンスタンド事業を展開している。再生可能エネルギーやガス事業にも注力。
4. 石油資源開発 (1662)
国内外で石油・天然ガスの探鉱・生産を行っている企業。資源開発分野での強みを持ち、日本国内のエネルギー供給に貢献している。
5. 三井物産 (8031)
総合商社の一つで、石油や天然ガスの取引やプロジェクトに携わっている。上流(探鉱・生産)から下流(販売・物流)までのエネルギー事業を展開。
6. 三菱商事 (8058)
総合商社であり、石油やガスの取引、開発に携わっている。世界中でエネルギープロジェクトを推進し、再生可能エネルギー分野にも参入。
7. INPEX (1605)
石油やガスなどの化石燃料の探鉱・生産に加えて、近年では再生可能エネルギーの分野にも力を入れているエネルギー会社。