【東京都中央区】浮世絵を歩く 江戸百景第1景「日本橋雪晴」 名所江戸百景日本橋辺り 24.03.09_11:30
東京を見つめ直そうと思ったのはいつ頃だろう?
最近特に、古き良きみたいな風景にひかれる。
今と昔を比べながら東京を感じたいなぁと思ったときに、広重が描いた江戸百景を思いついた。
彼が残した江戸の風景と今を重ねて散歩すると楽しいのではないか?
しかし、百景もあるのか・・・がネックなのだが(笑)
ということで、まずは、江戸百景の第1景は春の部の「日本橋雪晴」
江戸時代は旧暦なので、春といっても若干季節がずれるのだけれど・・・
江戸時代は春でという印象の元で雪が降ったんだね。
今も昔も道路元標の日本橋は交通の要所です。
ただ、江戸時代は水運が主で、当然ながら、今のようなモータリゼーションは微塵もなかった。
お江戸の交通の要所が首都高の影になるようなことも当然ない。
江戸時代には魚河岸も日本橋にあったんだよね。
広重の日本橋には遠くに雪をかぶった富士山が。
もう東京からそんなに大きく富士山が見えることはないだろ。
日本橋にあった魚市場だって今の豊洲や築地魚市場みたいに保冷倉庫があったり、仲買が店を連ねるようなことはなく、多分かなりコンパックとな市場だったはず。拡声器もないからみんな地声だろうし。
配達とて、天秤棒担いで近所を人手で配るのみ。
魚屋こそあっただろうけど、料理屋なんて数えるほどだったろう。
魚市場のありようも今とは比べようもない。
古地図にもここが市場でしたみたいな表記がないのはそのためだろうか?
徳川家康も江戸がまさかこんなに発展するとは思っていなかったろうな。
行き交う人の数は同じくらいだろうけれど。
橋の真ん中でルンペン(かなり昭和な表現)が座り込んで物乞いをしていた・・・悲しいかな、今はそんな時代だ。
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