【静岡県掛川市】掛川散歩 竹の丸散策 22.08.21_10:00
掛川城に竹の丸と呼ばれる郭がある。
まさにお城の北の守りを引き受けた場所。
防衛上重要だったため、家老や重臣の屋敷地に割り当てられていたそうだ。
でもそれは武士の世の中が長く続けばのこと。
掛川藩も幕末は資金繰りが厳しかった。
そんな掛川藩の財政を支えたのが、遠州掛川の名産葛布問屋の松屋。
葛布ってなんだよ?松屋って牛丼屋じゃないよな。今となっては私の知識程度ではわからないことばかりだ。
そんな掛川藩がというか日本中の侍が明治の廃藩置県で路頭に迷うことに。
掛川藩は、掛川場内の土地を売却して過去の損失に当てた。
その際、松屋の松本義一郎が取得したのが竹の丸だ。
松本家は、明治33年に本宅を火事で焼失したため、明治36年に竹の丸跡へと本宅を移した。
松本一家は昭和11年、当時の掛川町に寄付されるまでここで暮らしつたそうだ。
まぁ、贅沢な造りですわ。
大きな庭園もある。
入館料は大人100円。割とお安い。
街道から見て、お城の裏側だから、不便かもしれないけれども静かで落ち着いた場所。
紆余曲折はあったみたいだが、時代の波や戦争を乗り越え、今こうして健全に建っているって・・・。
色々奇跡ですわ。