[そうだ鎌倉、行こう。]鎌倉紫陽花散歩 極楽寺坂切通し、古戦場で濡れん坊は昭和のオヤジ 20.06.03 09:30
極楽寺坂みどり。
鎌倉陥落の激戦地極楽寺坂の切通は鎌倉七口の一つ。今では江ノ電の極楽寺の駅から長谷野駅へと抜ける、鎌倉紫陽花銀座のメイン通り。
上になって 四つんばいにあえぐ Shadow。
車道のためにだいぶ掘り下げられたであろう極楽寺坂は当時ほどの急坂ではないだろうけれども、それでもなかなかの坂道っぷり。
ここが落とせなかった新田義貞は海に突き出た稲村ガ崎から、潮の満ち引きを利用して波打ち際伝いに鎌倉へと攻め込んだ。新田義貞の人生MAXのときだ。
明治以降車を通すために掘り下げられた極楽寺坂。
昔の姿を残す朝比奈や大仏坂や名越の切通しを思うとここもどれほどの山道だったことだろう。
切通っていう言葉的には今のほうが似合っている気もするが。
緑が濃い極楽寺坂、西から東にいい具合に切り通されているから、谷あいをいい風が吹くんですわ。
坂の上にある恋愛成就の成就寺は今年は紫陽花は養生させるそうで公開はなし。
何時だったか、土砂崩れで全部紫陽花が流れてしまったことが有った。それ以来、手入れを怠っていないのはいいことだけれども、この時期あじさいが咲いていない成就寺って・・・正直ヤクタタズだ。
それに恋愛成就を不動明王に頼むってのもなんとなく納得行かないし。
紫陽花が咲いていようが居まいが、坂の上から望む材木座の海の眺望は最高。
恋愛が成就しようがしまいが、気持ちいい風に吹かれて海を見ていると、極楽寺坂が歴史の激戦地であったことや、今の時代の嫌なことなんて全て忘れる。
成就院ではというか、鎌倉観光全般にコロナ禍対策でマスク着用が必須。
この坂をマスクして上がれるほど私の心肺機能は上等ではない。危うく高山病で死にそうになった。
ここで死んでは恋愛も何も有ったものではない。ダラダラと生き恥をさらしても恋愛も何も有ったものではないけれども(笑)。どちらにしても、新田義貞の雑兵になる気はない。ましてや北条、幕府方になんて・・・。
初夏の緑に包まれた極楽寺坂を気持ちよく歩いた。
成就院の紫陽花はお休みでも、極楽寺坂の野良紫陽花は見事に咲いていて美しかった。
切通を吹き抜ける風の気持ちよさ、あじさいの美しさにコロナ禍のことも忘れてしまいそうだけれども、人出の少なさからどうしても思い出させられてしまう。
やっと緊急事態宣言が解除になったばかり、第二波、第三波と新田義貞の攻め手以上にコロナは襲ってくるはず、守る側は大変だ。これから先世界がどうなるかもわからないが。
2020年、特別感満載な梅雨の晴れ間に歩いた極楽寺坂の切通。
君の面影はるか。