伊那出張編 流石の一言、高遠蕎麦をますやで 21.10.09_12:10
信州といえば蕎麦なのだが、その中でも高遠は特別なエリアだ。
古来山間で平地の少ない高遠は、水田を作るわけにも行かず、どうしても蕎麦ということになったのだろう。
江戸時代、高遠藩の藩主が転封のたびに蕎麦が全国に広がっていく。
山形、米沢、出石・・・日本の蕎麦のインフルエンサーだったわけだ。
そんな高遠で蕎麦といえば”ますや”と”壱刻"がツートップになるらしい。食べログでも上位を争っている。
そんな中、今日選んだのはますや。
お城の北側にある店舗前には今日も大勢のお客が列をなしていた。
店の前にある帳面に名前を書いて順番を待つ。
コロナ禍で店内の人数を制限していて、ひとグループひとテーブルで営業しているので、ただでさえ人気店、行列が半端ないことになっている。
結局1時間近く待たされただろうか?
こちらはお一人様。お一人様でテーブル席を占めるのは申し訳なくなったりも・・・相席にしてもらっても一向にかまわないのだが、主に家族連れが多く相席客も見当たらないし・・・。
そんなますやさんで頼んだのは高遠三昧という玄、ぬき、いなかの3種の蕎麦がいただけるセット。
玄は殻付きのままひき、真に近い部分を使った甘みのあるもの。
ぬきは八ヶ岳十割手引の限定品。
いなかは高遠産十割五回引きの限定品。
なかなか贅沢なラインナップだ。
それらが、ひとざるひとざる丁寧に供される。
蕎麦は当然うまい。
味噌を溶かしたタレも田舎風で良い。昔は山間の地方、醤油が貴重だったそうだ。
玄は歯ごたえのどごし場抜群。
ぬきは、塩で食べるのが一番。
いなかは、抜群の破壊力。
それぞれがそれぞれに旨い。
一人ではなく、誰かと一緒だともっとうまかろうなぁ。
でも、丁寧な蕎麦に納得の時間。
高遠蕎麦の実力を見せつけられた。
近いうちにまた来たいけど、出張合間の観光の身。
どうなることやら。