【そうだ鎌倉、行こう。】鎌倉大町、日蓮宗銀座散歩 安国論寺の緑に浸る 20.06.20 10:30
安国論寺は長勝寺と同じく日蓮が鎌倉で初めて庵を結んだ一つ。
この次に訪れる妙法寺も同じように名乗っている。
鎌倉の当時は大きな広い地域でこの辺りといった感じなのだろう。どうせ土地も区画もないわけだし。
この草庵で立正安国論を著して北条時頼に建白。過激な内容だったので他経信者から焼き討ちにあい命からがら下総に避難したのが日蓮四大法難の一つ。
安国論寺の名前からして日蓮宗の重要な寺院だ。
日蓮が法難にあうような場所に立つ安国論寺だが、境内は緑が多いどこか女性的に感じる寺院。
山門から延びる境内の参道は四季いつ訪れても緑がキラキラ。心が躍らされる。
斜めだけれどもまっすぐ本堂へと延びる参道を歩く。
心地のいい緑に包まれていく。
経団連の土光敏夫の菩提寺であるらしい。我々の世代にはなかなか懐かしい人物だが今となっては・・・。こんなところで永眠したい・・・それもよく理解できる雰囲気だ。
本堂前の猫の額ほどの空いた場所にベンチが置かれていて休憩ができるのがありがたい。
日蓮がどういう気持ちで立正安国論をつづっただろう?心地いい空間からは残念ながら想像できない。
日蓮が安国論をつづった岩穴(日蓮宗的には法窟と呼ぶらしい)や、法難の時に隠れた南面窟、富士見台などを見ようと山への道を上りだしたが、昨日の雨で地盤が悪い。赤土むき出しの坂道は危険極まりないので途中であきらめた。それはそれで致しかたなしか。
青紅葉に包まれる境内はこれが秋になると紅葉に染まるんだよなぁと思うとその風景も見たくなる。そして多分訪れてしまうのだろう。
なぜだろう安国論寺には引き付けられる何かがある。