【東京都中央区】浮世絵を歩く 名所江戸百景第43景「日本橋江戸ばし」日本橋辺り 24.05.25_14:30
江戸百景43景は、日本橋から下流の江戸橋方面を眺めている図。
その向こうに鎧の渡しの白壁の蔵が並ぶ。
江戸の生活がレイヤーしている感じが良い。
町方の橋で欄干に擬宝珠が使えたのは格式が高い橋だけで、江戸では日本橋と京橋のみだったのだとか。
密集した屋根がすごい。改めて、日本橋や人形町は下町だったんだなぁと。
ただ、これでは火事が起きたら一撃だろう。
河岸が近かった日本橋らしく、盤台に入れられた魚は鰹で、季節がら初鰹ということになっている。
なるほど江戸らしい風景だけれど、初鰹なんて食べられるのは、そこそこなお屋敷の人物だろうなぁ。
今では、高速道路がかかって薄暗い感じの日本橋川だけれど、この開放感がたまらないね。
日本橋は、冬の部でも描かれていた。
広重はよほど好きなのか、板元の要求なのか、電通のゴリ押しなのか・・・
江戸の町の中心地だったんだろうな。
今ならどこになるだろう?
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