【静岡県袋井市】遠州三山風鈴まつり 萬松山可睡斎に参る 22.08.20_11:50
静岡県袋井市には、遠州三山と呼ばれる古刹がある。
法多山尊永寺、秋葉装本殿可睡斎、目の霊山油山寺がそれ。
その三古刹で、5月の下旬から8月いっぱい風鈴まつりが開催される。
仏教では堂宇の四隅に風鐸を吊り下げ、風鐸の音の聞こえる範囲では災が起こらないという考えがあり、風鈴の由来とされているらしい。
可睡斎は1401年に開山された曹洞宗の古刹。
元は東陽軒と呼ばれたいたが、11代和尚の仙隣等膳が徳川家康との会談中居眠りをしてしまったことから、可睡和尚と呼ばれるようになり、寺院も可睡斎と称するようになった。
広大な境内に広大な堂宇。敷地は東京ドーム10個分だとか。
本堂前の広場に釣られた風鈴が風に揺られて一斉になりだすとなかなか壮観。
古にゆっくりと時が流れる。
可睡斎の魅力はなんと行っても堂宇の多彩さ。
その堂宇が境内を取り囲むように配置され、全てがつながり行き来できるようになっている。
そして、そんな堂宇をめぐることが許されている。(有料だけど)
アップダウンの境内に立つ堂宇もきついところにはエスカレーターまで用意されていて、イタレリツクセリ。
外の酷暑から屋根があるというだけで幸せなのに、場所によってはエアコンも完備されていたりする。
座禅の堂宇まで雨に濡れずに行かれるのは、禅寺としてどうなの?とも思うけど、参拝の見物客にとってはありがたいことこの上ない。
日本一のトイレというのも圧巻で、女子トイレはどうなっているのかと覗いてみたくなるのは、煩悩のなせる技だ。
風鈴を見に来ているはずなのに堂宇に魅了される。
堂宇周りのおもてなしの白玉が美味しかったなぁ。
古刹の懐の深さには感銘を受ける。