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【長野県伊那市】只今、伊那に滞在中 高遠城に歴史を思う 23.08.05_08:30

 伊那での付き合いを終えてホテルに一泊。帰る途中に高遠観光。

 桜で有名な高遠城だが、歴史に登場するのは戦国時代。

 元々は諏訪氏の一門、高遠氏の居城であった。武田信玄の諏訪攻略に内応して諏訪氏を滅ぼすのに合力したは良かったが、諏訪の領有をめぐり武田と対立。結局、高遠氏も滅亡の憂き目。

 武田信玄の信濃進出の拠点として、家老の秋山氏の居城になり、山本菅助により大規模な改築が行われた。

 その後、信玄と諏訪氏の娘の間にできた武田勝頼が城主に。何かの運命なのだろうか?

 結果、武田勝頼は紆余曲折の後に武田家を継いで甲府へ。高遠城には信玄の実弟武田信廉が入る。

 勝頼の嫡子信勝が生まれたのもこの城、今川に追い出した信玄の父信虎が死んだのもこの城。

 運命は残酷だ。

 結果、戦国最強と言われる武田騎馬隊は武田勝頼の代に織田信長により滅ぼされてしまう。

 最後は裏切りの土砂崩れ。

 それでも高遠城は最後まで織田軍に贖い勝ち目のない籠城戦を繰り広げて玉砕する。

 やっぱり裏切らないって大切だよなぁ。

 もっとも、力の差は歴然で織田軍に対してはあっという間に玉砕してしまうのだけれど。

 そんなことを思いながら歩くシーズンオフの高遠城。

 城趾に咲く桜が特別美しく思えるのは、やっぱり積んできた歴史のせいだろうなぁ。




 


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