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【東京都港区】港区立郷土歴史館、ゆかしの杜を散策 22.07.02_14:50
都道312号、白銀台町等々力線。通称目黒通りに面する港区郷土歴史館。
目黒駅から、庭園美術館、自然教育園と歩いて来て、白金台駅を越え東大病院に抱かれるように存在する。
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港区の自然・歴史・文化を保存し伝える博物館という体になっているが、元は国立衛生院。
疫病流行りの三年間。それまでよりも不思議と足が向いている。
というか、疫病が流行るまで足がむくことはなかった。公衆衛生なんて何時代の遺物だよと小馬鹿にしていた。
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東大医科学研究所&病院に抱かれるように存在しているのも国立衛生院だった名残だろう。
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何しろ権威的ですわ。
白金台らしいといえば言えないこともなく、国立の衛生院らしいといえば言えないこともないけれど。
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設計は安田講堂を手掛けた内田祥三。
これをゴシック様式と呼ぶらしいが難しいことはわからない。ただ、これでもかってほど嫌味な雰囲気だ。
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2002年に国立保健医療科学院に改組され和光市に移転したので空いたところを港区が歴史館として保存している。
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公衆衛生に携わる技術者の育成を目的にしていたらしいのだが、疫病苦の今の時代一番必要な組織だったのかもしれない。天下り組織としてではなく、ちゃんと稼働していればね。
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無駄に贅沢なこの造り。悪い予感しかしないんだけれど。