仙台銀行ホール イズミティ 21 リニューアルオープン記念事業 彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd Vol.1『ハムレット』観劇記録
【日時】2024年6月2日(日)12:30開演
【会場】仙台銀行ホール イズミティ 21
【作】W.シェイクスピア
【翻訳】小田島雄志
【演出・上演台本】吉田鋼太郎
【出演】柿澤勇人、北香那、白洲迅、渡部豪太、豊田裕大、正名僕蔵、高橋ひとみ、吉田鋼太郎 他
【主催】仙台放送
【共催】公益財団法人仙台市市民文化事業団
(以下、公式web siteからの引用)
「蜷川幸雄のもとでシェイクスピアの全37戯曲を完全上演することを目指し、1998年のスタート以来、国内外に次々と話題作を発表してきた彩の国シェイクスピア・シリーズ。シリーズ完結間近でこの世を去った蜷川幸雄から芸術監督のバトンを引き継いだ吉田鋼太郎は、2017年から残された5作品を見事に上演し、23年2月に『ジョン王』をもってシリーズを完結させた。だがその後も、シェイクスピア作品を長年愛し続けてきた吉田ならではの解釈と、エンターテイメント性を意識した演出で高い評価を得た吉田のもとには、新たなシリーズを望む声が多く寄せられていた。
そしてついに、24年5月、吉田鋼太郎が新たに立ち上げる【彩の国シェイクスピア・シリーズ2nd】が始動する。
その記念すべき一作目に吉田が選んだのは、シェイクスピア不滅の金字塔『ハムレット』。また、そのタイトルロールを担うのは、吉田からの信頼も厚く、満を持して大役に挑むことになる柿澤勇人。ほか、ハムレットの恋人・オフィーリア役に北香那、ハムレットの親友・ホレーシオ役に白洲迅、オフィーリアの兄・レアティーズ役に渡部豪太、ノルウェー王子・フォーティンブラス役に豊田裕大、オフィーリアとレアティーズの父でありデンマーク王の顧問官・ポローニアス役に正名僕蔵、ハムレットの母・ガードルード役に高橋ひとみなど、新シリーズの開幕に相応しい清新な顔合わせが実現した。
シェイクスピア作品の新たな魅力を届ける新シェイクスピア・シリーズ、乞うご期待!」
【感想】圧倒された3時間半だった。ブラボー!蜷川演出を受け継ぎながらも、よりシンプルにより原作に忠実に丁寧に作り上げられた吉田演出が冴えわたっている。ハムレット役の柿澤勇人さん、けして観客に感情移入を求めてはいない、ありのままの人間・ハムレットを体言する演技だった。そして、オフィーリア役の北香那さん。舞台では初めて観たが、後半の演技は凄かった。日本の演劇界は新たなスター候補を見つけてしまったように思う。これからの活躍も楽しみだ。そして、隠れたMVPは、ポローニアス役の正名僕蔵さんではないだろうか。この役、演出によっては、立ち位置がはっきりしないぼやっとした人物になってしまう。しかし、今回は、強い意志をもった人物として、くっきりと輪郭がはっきりしていた。ブラボー!!!!
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