みんなのお悩み相談#2 双極性障害の就活、一緒に模索する仲間がほしい
こんばんは。
LITALICO仕事ナビ編集部です。
読者のみなさんからいただいた「はたらく」ことにまつわるお悩みを毎週1つずつご紹介、読者のみなさんや支援者・専門家サポーターからの応援やアドバイスを募集する「みんなのお悩み相談」コーナー。
今回は第2回のお悩みです
ご相談者: Uさん(40代・双極性障害)
Uさんからのお便り
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双極性Ⅱ型と気付かないまま、度々ひきこもり学校も仕事も始めてはやめることの連続で、学歴(高校中退)も職歴もなくスキルも築けませんでした。
40代になり障害者枠で病気をオープンにして働きたいと考えましたが、障害者雇用においても敬遠される双極性障害なので、正職員として雇用してくれるところがあるか不安です。
実際に双極性障害のある人の職場定着率は低いと知り、雇用されても体調を崩した場合はどうすれば良いかなどのモデルケースもあまり見つかりません。
どういった働き方の可能性があるのか、一緒に模索する仲間(同じ疾患の人や障害者とは限らないと考えております)がほしいです。
仕事も学校もドロップアウトを繰り返してきたのと、働いてきた業界が文化芸術関連のため潰しも効かず、働き方も単発の請け負いが業界では一般的だったので、働きたいという意欲はあるのですが、履歴書にどう書けばいいか、非常に悩みます。
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(以下、2018/09/29更新)
読者のみなさんから多くのアドバイスをいただきました!
双極性障害があり、どのように仕事を探せばいいのか、わからないことも多く仲間がほしい、というUさん(40代・双極性障害)
読者のみなさんからの応援・アドバイスの声をご紹介します。
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私の事例として参考になることあればと投稿します。
私は今の仕事こそ7年休職なくつづいてますが、それまで4社と自営一回、1つも2年続かず辞めました。
理由は、軽躁状態で仕事をやりすぎた反動でのうつ。
誰にも相談せず離職して、また元気になったら転職をしてました。
そんな経験から言えることがあるとすれば3つ。
1. 自分の傾向を理解する
2. 職場で開示する場合は配慮して欲しいことと共に自分としてやれることも伝える
3. 1人仕事よりチーム仕事
の3つです。
1は特に自分がどんな時に軽躁になるか、うつになるか、その前兆を整理しておくことが働きつづける上で役にたってます。
具体的に、私の場合は睡眠が6時間を切ると軽躁、8時間以上になるとうつ、といった具合です。
2は、私は今病気をオープンにして働いてますが、配慮してもらいたい事として働き始めにお願いしたのは、定時帰宅で、その後仕事が残ってても他の人にお願いできる体制をつくってもらいました。
また、ただ一方的に会社への配慮を求めるだけでなく、1にもつながりますが自分が働き続ける為にしていることを伝えることが、双方の歩み寄りとして大事だと思います。
3は、過去の仕事は全て1人でほとんどの工程を担当するものでした。
それにより、うつの波が来ると仕事が滞り、その自分を責めて悪化の悪循環。
それと違って今の仕事はチームで仕事をすることが前提のため、一日二日休んでも他の人にフォローしてもらえ、自分を責め過ぎることもなくなり回復が早まって、働き続けることに寄与してます。
これらは、今の仕事が過去最高記録を更新している理由かなと思うので、今後の仕事選びなどで参考になる部分あれば嬉しいです。
(松浦秀俊さん)
※回答者の松浦さんが、ご自身の双極性障害と仕事について綴る連載コラムはこちら
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こんにちは。
同じ双極性障害Ⅱ型を持っています。
わたしも不登校の経験があったり、職場を転々としてきました。履歴書を書くのに困ったり、自分のスキルに自信がない状態でした。最初、調子のいいときは頑張って働けるんですが(むしろ頑張ってしまうんですが)、うつの波が来ると休みがちになり、会社にいられなくなってしまいますよね…。
わたしの場合ですが、履歴書で判断されると不利になってしまうと思ったので、決定権がある代表の方などと直接お話ができるサイトで就職活動をしていたこともあります。
それから、2週間程度の短期アルバイトをしたときは終わりがあるので気が楽でした。
ご家庭や経済的な事情がクリアできるのであれば、少しずつ慣らしながら働けるといいかもしれません。
また、文化芸術関連で働いてきたとのことなので、フリーランスで調子のいい時にだけ働くということも可能なのではないかと思います。
わたし自身、家族のサポートを受けてそういった働き方をしています。
フリーランスでないとしても、この病気を持って働く時に大切なのは「調子の悪い時はこうなるか周囲の人が困らないようにしておくということなのかなと思います。
たとえばわたしも、急な電話が苦手なので、一報入れてもらうようにお願いしたりしています。
自分の心地よく働ける環境を、一緒に働くみなさんと作っていけるといいですよね。
季節の変わり目、お大事にしてくださいね。
(ますぶちみなこさん)
※回答者のますぶちさんが、ご自身の双極性障害と仕事について語ったコラムはこちら
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同じ双極性障害のあるお二人からの応援メッセージ、Uさんや、Uさんと似たお悩みをお持ちの方の参考になれば幸いです。
ご回答いただいた松浦さん、ますぶちさん、ありがとうございました。
加えて、「一緒に模索する仲間探し」という点では、就労移行支援事業所の利用も良いかもしれません。うつ病や双極性障害など、精神障害のある方への支援や求人開拓を得意とする事業所も増えてきています。
以下の、LITALICO仕事ナビの「就労移行支援検索」ではお住まいの地域や、対応可能な障害種別で事業所を探したり問い合わせたりすることができます。
よろしければご参考にしてみてください。
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働くことに障害のある方の就職情報サイト「LITALICO仕事ナビ」
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