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#けテぶれFC で切磋琢磨⑨(夏休み明け8月第5週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。


前回(8月7日)のけテぶれFCも
実に有意義な時間でした。



けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

今後1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しが持てたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。



けテぶれFCも、8月21日は夏休み。
学校の夏休み明けとあわせて、再開です。

私の所属校も夏休みが明け、
学校に子どもたちが帰ってきましたので、
夏休み明けの様子や取り組みについて
振り返ってみます。


それでは今回は、
「夏休み明け8月第5週」の振り返りです!
どうぞ!



「夏休み明け8月第5週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・学校に来ているだけで100点。ドロドロでもニコニコでも、どちらも大切な、ありのままのあなた。ぼちぼちいきましょ。
・以前の記事で紹介した。「自分探求シート」を導入。

・自学級に1番必要で、4月から少しずつアプローチしてきたのが、教室の心理的安全性。もっと1人1人が自分らしくいられる教室にしたい。そのために、発生したとあるトラブルを話のきっかけにして、改めて「使う言葉の質を変え、言葉の環境を整えること」を語った。
・あわせて、固定化された人間関係打破のために、夏休み明け最初の体育で「10秒でペアづくり活動(笑顔で)」を行った(渡辺道治先生の実践より)。普段関わらない子と関われたことをポジティブに振り返る(ニコニコでできた等)声が非常に多かった。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・夏休み明けの一週目、気温や湿度の高さなども相まって明らかに心身が重そうな子たちであったが、学習活動に「モクモク」と取り組み、1週間振り返りQNKSにも多くの子たちが集中して取り組んでおり、その姿を称賛することができた。
・「自分探求シート」を見ると、ダラダラな自分を自覚したり、ドロドロに行きがちだったけれど意識によってニコニコでいられたことなどが書かれており、そのいずれも★でフィードバックできた。


3 子どもの実態

・一部の児童だが、夏休みの自主学習にけテぶれやQNKSを活用している子がおり、全体共有した。
・これも一部だが、夏休みワークブックの丸つけや直しをしない子がおり、何のために・どのように取り組むべきだったか、本質が伝えきれていなかった。ただ、以前は「やりっぱなし」だったが、「よく間違える漢字」を集めて練習したり、自分の間違いの傾向を分析したりするようになった子も見られた。
・ただ書きなぐる(丸つけ等もなし)漢字練習を続けてきて、けテぶれ文脈を助言しても頑なに変えなかった子が、助言を素直に聞き入れ、丸つけ→分析→練習に取り組んでいた。
・夏休みをはさんでも、心マトリクスが「自分の気持ちを表す言語」として依然として定着していた。
・夏休み明け初日の2時間目に、さっそく「自由進度算数」を行ったが、半数以上の子は自分をコントロールして、イキイキと取り組んでいた。


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・毎日の生活けテぶれシートと、1週間振り返りQNKSシートを統合し、「自分探求シート」の活用開始(全要素を1枚に集約)。日々の分析欄に「+ー→!?心マトリクス」と記載しているが、「!?」については子どもたちにまだ紹介していない。とりあえず初週は「+ー→」で分析させた。「!?」に言及する児童が現れたら、導入しようと思う。
・朝の会で計画→帰りの会で分析・先生に提出→次の日の朝に配り当番が配付→…のルーティン。
・1週間振り返りQNKSは、変わらず金曜に実施(都合で今週は6限にできず1限に実施)。すでにNがされている状態で、適宜思い付いたNを付け加えながらKし、Sに持っていく。日々の生活けテぶれとの連続性は、従来の別シートでやる形よりも良いと感じた。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・9月の校内授業研に向けて、算数の指導案を作成。校内研の文脈と自身が4月からやってきた実践の折衷点を探り、自由進度でなく『学び合い』をベースとしてみた。
→8月末に指導案検討会を行ったが、上手く意図や想いを伝えきれなかった。授業における教師の立ち回りとして「徹底的な机間巡視とフィードバック」を主張したが、他の先生方の「教師はあくまで前に立ち導くもの」でありその立場としてどう振る舞うか、という論点とすり合わせが十分にできなかった。
→私としては、自分がやりたいことやってみたいことを闇雲にぶつけたいのではなく、校内研の文脈から外さずにその中で自分なりの解釈、自分らしく出来る方策を模索して提案したつもりだったが、思っていた以上にアレルギー反応があり、指導案をもう一度再構成している。無闇に反発を生むのは何も得策ではないし、相手を納得させられるほどの論理が固まりきっていないのも事実なので、「私は子どもたちにこんな力をつけてほしい。だからこうしたい。」ともっと言語化できるように、もっと脳みそを動かしてみる。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・算数の自由進度学習(現在行っているのは班別)で、わかる→できる→説明する→作るの「作る」まで、時間が足りておらずいけない。学力的に厳しい子に関しては、重点的にフォローしてはいるが、既習が大きく抜け落ちている子など「できる」まで行ききれない。時数を増やせればよいのだが、交換授業で融通が利かなかったり行事がやたら多かったりでゆとりがない(学校評価の自由記述で意見を、改善策も併せて書いてはいる)。成果は長期的に見ていきたいが、目の前の厳しい子たちへの手立てに苦慮している。
・まだまだ学びを「自分事」にさせられていない。少しずつ変わってきている気はするが、発言は「誰かが言ってくれるだろう」、配りものも「誰かが動いてくれるだろう」。他者意識の低さ、面倒なことはやりたがらない、目立つことを極力避ける。そのどれかでなく、それらが絡み合っているのだと思う。良い姿を価値付けしきれていないのかもしれない。時間はかかると覚悟してはいるが、焦りもある。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・夏休み明け、だいぶ頑張っていた子どもたち。
 その反動がどう出るか、引き続きどんな姿も
 受け止められる担任でありたい。
 まずはぼちぼちいきます。

・指導案づくりは、頑張ります。
 戦うためではなく、ともに歩むために。



それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC

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