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#ALLけテぶれFESTA2024報告②【実践者3名による全体発表編】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。

#けテぶれ 初の全国イベントが、
この夏「名古屋」で開催されました!

わたくしsmyleも、
はるばる遠方から参戦させていただきました。

結論から言うと、最高でした。
あの場で受け取った学びと、熱と、葛藤を
忘れないように残しておきます。

時系列で長~く書いていくので
お時間ある方は読んでみて下さい。

#ALLけテぶれFESTA2024報告 、第1弾(午前中)はコチラ↓




12:50〜14:00 全体発表


午後は、3名の実践者の方の発表から始まります。
ざっくり言うと、
高学年実践→低学年実践→中学校実践
という豪華3本立てでお送りしました。

どの発表も心から素晴らしかったです。
私なりに受け取ったこと、大切だと思ったことを
書いていきたいと思います。



①隆さん(高学年実践)


トップバッターは、さん。

我らが #けテぶれFC の一員でもある
実践や理論の厚さと、熱さを兼ね備えた方です。
彼が話すと、気温が5℃上がります。(気象庁調べ)


しょっぱなの言葉から、
心にぶすりとぶっ刺さりました。

やってみて「やりっぱなし」にしない。

導入したあとの
サポートやフィードバックや見取り、
やってみての「教師けテぶれ」こそが大切なのに
そこが自分は圧倒的に足りていない気がする。

そんな気付いているはずなのに向き合ってこなかった部分に
思いっきり刺さって、痛すぎる。
でも向き合う覚悟ができました。ありがとうございます。


・サイクルフレームワーク→全教科で「回転数」
・父からの言葉「先生が楽しむ」
・自分が主体、だから楽しい
・「前向き」
・教科書やノートに返る→「シンプル」

「回転数」だよなぁ。
行き着くところは「シンプル」だよなぁ。
わかってる。わかってるしいつも思っている。
でもできているか。自分はできているのか。
痛いなぁ。全部刺さる。

20分間で、
会場の誰もが隆さんの熱と話術に引き込まれました。
終わっても、私は半ば放心状態。
でも確実に、熱は受け取りました。



②さんてぃさん(低学年実践)


2番手はさんてぃさん。

以前、けテぶれ会にて
低学年実践を発表していただき
めちゃくちゃ学ぶことが多かったので、
(個人的に1番と思うくらい学びが多かった)
今回もとっても楽しみにしていました。



1 けテぶれは「テぶ」から

1年生の国語はひらがなの練習から始まります。
ひらがなをワークに書き込むなどして習得していくわけですが、
ワークに、自分の字の分析を書きこみしていく。
それを「ぶ(分析)」の第一歩としていました。
それもまずは教師がやってみて、
だんだんと自分でさせていく。

分析を試す場所として、「れ(練習)」をする。
その際、早く練習が終わってしまう子に対して
「言葉見つけ(=上限の解放)」をさせる。


また、漢字の学習が始まったら
土居式漢字練習(漢字音読や空書きなどをする)に取り組むのですが、

さんてぃさんは、漢字音読の前のステップとして
「ぶ(分析)」を入れていました。
私も1年生担任の時
言葉見つけや土居式漢字練習は採り入れていましたが、
けテぶれ実践とのかけ算が見事だと思いました。


2 QNKS

「QNKS」というネーミングは低学年には分かりにくいので
さんてぃさんは「QNKS」でなく
よりキャッチ―な「とあくま」と呼んで活用していました。

 と…といプードル
 あ…あつめルンバ
 く…くみたてんとう
 ま…まとメカ

これなら低学年でも、もしかしたら上の学年にも分かりやすい!
しかも「といプードル」などそれぞれのキャラが
さんてぃさんの奥様のイラストによってビジュアライズ!
この可愛さ、子どもたち使いたくなりますね。

また、評価として★を描いてあげるとき、
特に良いと思うときには、いつもの赤ペンでなく
「金のポスカ」を使って★を描くというアイデアも。
低学年が「やりたくなる」工夫は
いくらあってもいいものです。


他にも、
・とにかくNさせる→友達の話も→校内放送も
・Kは、Nしたものにナンバリング
 →そこに少しずつ文を加え、だんだん文章化していく
・Sはゴールを示す

QNKS、いや、とあくま。
低学年でもできそうな気がしてきました。


3 心マトリクス
 ①横軸から入る
  ・まずは横軸のみに焦点化する
  ・地球は「正直」
 ②絵本での導入

 ③ビー玉、スターカード
  ・ビー玉を、心マトの視点で色分けする
   →それぞれ数を限定する→良い行動がバランスよく
 ④毎日振り返り
  ・QNKSに心マト視点を書き込む
 

葛原実践を導入・広げていく上で
「低学年でできる?」というのはかなり重要なポイントなので
そのヒントをいっぱいもらえました。


超具体が超盛りだくさんだった、さんてぃさんの発表。
それ故に、なんと20分の予定が
35分もの出血大サービス発表となりました。
最高でした。



③あらいさん(中学校実践)


私も何度となくお世話になっているモリまき会をはじめ、
けテぶれの中学校実践と言えばこの方、の
あらいさん。


自己紹介でも仰っていましたが、
何年もかけて、様々な紆余曲折を経て辿り着いた実践。
その現在地を聞かせていただきました。


子どもたちを「学びの主人公に!」
そのために大事な、4つのこと。

1 学び方
 ・自由進度でなく、自由深度学習
  子どもたちに手渡す、けテぶれ等の学び方。

2 足場かけ
 ・単に手渡すのではく、教師が準備できるものは徹底的に。
  関連図書をブックトラックにまとめたり、
  YouTubeで関連動画の再生リストを作ったり。
  溺れないように。逸れ過ぎないように。

3 ヒト
 ・どんな手法でも、教師の在り方こそ大事!

そして
4 自覚のしかけ
 ①ノート持ち込みOKのテストにする。
  →写すだけのノートから、使うためのノートに。
 ②振り返り→内容には言及せず、学び方・自分についてのみ。
       初めは、ノートについて振り返る。
 ③ゾーン制テスト
 ④テスト前課題
 ⑤評価材料


中学校は、小学校以上に
同僚を巻き込んで実践を広げるのが難しいと思います。
そんな中で、
たとえ自分1人でも仕掛けられる手立てであることは
大事な視点です。


中学校実践なので
そのまま小学校ではできないかもしれませんが、
「手立てをどう採り入れるか」というよりは、
目の前の子どもたちの実態から
「必要なしかけは何か」を深く考えること、
そのマインドが大切だと受け取りました。

高学年ならできることはきっとあるし、
何より、中学校との接続を考えて
今のうちからやっておくべきことがあるはずです。
小学校で出来なかったことが、中1になり、
4月になったら急にできるわけではないのです。


子どもたちの主体性を食べるモンスターにならないように、
常に教師としての言動をメタ認知しながら
子どもたちにかかわっていきたいと、
強く思えた発表でした。



あらいさんの圧巻の実践、圧巻の話術。
予定の20分を超えて30分もの発表でしたが
圧倒されっぱなしで本当にあっという間でした。


…ということで、
なんと予定の時間(~14:00)を超絶オーバー。
聴衆者としては最高でしたが
運営のみなさんとしてはさぞかし慌てたことでしょう!

その後に控えるポスターセッションは、
15分×4セットで組んであるので、時間短縮が難しい。
よって、
休憩時間を超短縮して
すぐにポスターセッションに突入という展開に。


さあ、いよいよ緊張のポスターセッション!
心の準備もままならないまま
僕は自分のポスターの前に立ち、
息を整えます。


それでは長くなったのて、また次回。

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