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#けテぶれFC で切磋琢磨⑤(6月第3~4週)【けテぶれ伴走企画】


小学校教員のsmyle(スまイル)です。
今年度、6年生の担任をしています。


現在、けテぶれFCという、葛原実践について
「2週間に一度、実践を報告し、共有し、共に学んでいく場。」
「先行実践者の方に助言をもらったり、一緒に考えていったりする場。」
に参加させていただいています。


前回(6月12日)のけテぶれFCも
実に有意義な時間でした。


けテぶれFCでは、
共有してあるスプレッドシートに2週間ごとの振り返りを記録し、
その記録をもとに話し合ったりしています。

今後1年間、
このnoteにて、スプレッドシートに記述している私の振り返りを
2週間ごとに載せていきたい
と思っています。
(挫折したら、その時はどんまい)


もちろん、
自分のアウトプットのためが一番ですが、
上手くいったことも、いかなかったことも、
そのどちらも含めた1年間を見ていただく。

そうすることで、
葛原実践にチャレンジしたい方にとって
「あーこんな感じで1年間が進むんだな」
「これならできそう」「これには気をつけよう」
「見通しが持てたからやってみようかな」
なんて、少しでも思っていただけたら、
という願いをもっています。



それでは今回は、
「6月第3~4週」の振り返りです!
どうぞ!

(ちなみに、6月26日のけテぶれFCは
 修学旅行引率のため参加できません…残念!
 でも振り返りは書けるので、いつものように
 スプレッドシートに書き込んだ内容を紹介します!)



「6月第3~4週」の振り返り


1 語り(子どもたちに導入したこと・その際に語ったこと)

・学級だよりにて「けテぶれ通信」と称し、ちょくちょく素敵なノートを紹介している。肯定的なフィードバックが響く子どもたちなので、早速マネぶして、家庭学習にけテぶれを採り入れる子が数名現れた。
・単元テスト後の大分析の意義と、素敵な大分析ができている児童の記述を、学級だよりにて紹介した。
・なぜけテぶれを導入しているのか、けテぶれで育てたい力は何か、についても学級だよりで紹介した。


2 言葉がけ(子どもたちにしたフィードバック)

・心マトリクスにおける「ねばる(根張る)」「チャージタイム」を紹介した。すると、同じ「フワフワ」ゾーンにいるのでも、なんとなくフワフワに向かってしまったのではなく、チャージタイムとして意図的にフワフワを選択する子も現れた。
・丸つけもせずどんどん先に進む子に対して、「丸つけしないと『やってみる』どまりで、『できる』に至っているか判断できないよ」と助言するなど、丸つけの重要性を繰り返し説くことで、少しずつ浸透してきた。
・自由進度学習等の計画には「何をするか」だけでなく「どう学ぶか」を、振り返りには「何をしたか」だけでなく「どう学んだか」を記述するよう声掛けした。
・自由進度学習と銘打っている授業は算数だけであるが、「図工って自由進度学習だよね」「体育もそうだよ」などと、「自由進度」という学び方はすでに様々な教科で行ってきていることを伝え、突然採り入れられた異質な学び方ではないことを理解させた。
・調理実習けテぶれ
 け…切る時や炒めるときのポイントを押さえながら、調理計画を立てる  テ…みんなで力を合わせて調理。「炒める・味付ける」の工程は1人で。  ぶ…振り返りシートで、調理を省みる。これからにどう生かすか考える。  れ…日常に生かしてこその学校の学び。お家でもチャレンジしてみよう!


3 子どもの実態

・家庭学習でけテぶれに取り組んでいる子が、「何のために」けテぶれをしているのか、その「目的」を意識した、計画や分析の記述をしていた。
・社会の公民では、QNKSを使い自力で教科書を読み取る学習で進めていたが、歴史に入りパワポのスライドを使った一斉指導に移行した。教師が黒板に板書するのはキーワード程度なので、子どもたちは教師の言葉やスライドの記述、そして板書をもとに「N」し、自分なりにノートにまとめていた。
・学校の学習時間を使い、下校してからの家庭学習の「け」(計画)を立てる時間を設けたところ、家庭学習けテぶれに取り組む児童が増えた。「け」を先に立てておくことで、家でいざ学習に取り組もうとするときのハードルが下がる。


4 具体物(どんな資料やワークシートを使ったか)

・調理実習の調理工程をQNKSさせた。時間短縮のため、Kの枠は担任から提示した。
・できた-できなかった、やった-やらなかったの4象限マトリクス図を提示しながら、単元テストの大分析をさせ、新単元の大計画を立てさせた。
KITAさんの学びの階段(マリオ風のやつ)は、提示したときの食いつきがとても良かった。


5 注意点(気をつけていることや難しいと感じていること)

・ダラダラ、フワフワに行ってしまったことを、自覚した振り返りの記述が見られるようになってきた。そのことはメタ認知が進んでいて良いのだが、「じゃあどうする」の具体がまだなく、「頑張る」「気をつける」程度の記述にとどまる児童が多い。「計画をもっと具体的に書けばダラダラに行きづらいはず」などの良い振り返りを書いている子もいるので、良い記述を紹介することで広げていきたい。
・問題行動があった時に、心マトリクスをもとに自分を振り返らせることを、いつも失念してしまう。まだ自分の中に血肉となっていない。落とし込めていない。


6 悩み(この悩みをもとに話し合ったり助言をもらえたりします)

・交換授業先の学級での、自由進度学習の取り入れ方が、自学級とはバランスが違うので難しい。もちろん児童の実態が違うのもそうだが、交換授業をしているのは算数だけなので、本当は自学級のようにより多くの科目・単元でけテぶれ文脈を浸透させていきたいが、算数の時間だけでそれを浸透させるのに少々手こずっている。ある子が、そのクラスの担任の先生は管理型の一斉指導、私は自由進度での学び、その二項対立のような両者の学びが混在していることに、とまどいを感じていると教えてくれた。メリットを感じている子もいるのだが、反対に「この学び方でいいのか?」「あの子フワフワしているけど大丈夫?」と半信半疑の中で学んでいる子もいるので、丁寧に意義を繰り返し伝えていく必要がある。

けテぶれFC スプレッドシートより


こんな感じです。


書きながら実践が整理されたり、
「じゃあ来週はこうしよう!」と思える機会、
やはりありがたいですね。

子どもたちにとっても、
1週間の最後、金曜の6時間目に設定している
「一週間の振り返りQNKS」の時間を、
そんな風に感じてもらえたらうれしいです。



来週の「け」(計画)


・振り返りの質が上がってきた子どもがいる一方、
 振り返りに限らないが「書く」という行為を
 サラッと終えてしまう子どもが散見される。
 葛原さんの「1秒も頭を止めない!」を言ってみる。
 時間いっぱいまで枠いっぱいまで書き切る、
 その絞り出した先にこぼれ出る言葉がある、
 という体験をしてほしい。



それではまた、2週間後に。
#けテぶれFC

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