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養生と「あなたのためを思って」

「養生を届けたいけど、身近な人ほど届かないもどかしさ」みたいなのも日々感じていて。

鍼灸院の患者さんやピラティスの生徒さんは、すごく前向きに健康に取り組んでいらっしゃる方が多いし、ゆっくりお話する時間もあるから、養生という考え方が届いてる実感がすごくあるんだけど、そうじゃない、家族とか、友だちとかの話。

ゆに先生のオンライン養生寺子屋で、ほかにも鍼灸師の先生が何人か参加されていたので、その旨を相談してしまいました。

養生とは「健康を軸にライフスタイルをアレンジすること」かなと思うのですが、言えば言うほど、おせっかい的な側面があるんですよね…(しょんぼり)。

たとえば「お酒の飲みすぎを減らす」「たばこをやめる」というアレンジは健康を軸に考えるとすごく大切なこと。
だけど、それが楽しみで日々生活している人にとっては「えー、嫌だなぁ」と思っちゃうアレンジ。

なのでいわゆる「あなたのためを思って!」と、こちらが一生懸命伝えても、受け取る側から見たら、おせっかいになりがち。
正直そういうのって、自分もうっとうしいなぁと思うタイプだったりして(笑)。
そして、心が弱いから、相手にどう思われるかが気になって、なかなか届けきれないところがある。

だから「もういいよ。不健康に生きて、病気になってから気付けばいいよ…」と一時期思ったりもしたんですが、そういうのを見ないふりをするというか、わかってて何もしないのって、つらいし、人として、医療者としてどうなんだ…と引っかかっていて。

A.見ないふりをすれば、うっとうしいとは思われないで済むけど、誰かが病気になるたびに「そうなると思ったよ」なんて言っちゃう後出しジャンケン人生

B.うっとうしいと思われてもいいから養生を伝え続けて、皆が健康に過ごせる理想的な人生

その中間はないものか?と悩み続けてたのがこの数年。
うっとうしいと思われるのは、とりあえず嫌なようです(笑)。

正直「ゆに先生みたいに養生を発信するは人たくさんいるから、おれは別にしなくてもいいかな」と思ってたんですよね。

でも「おれも自分の大切な人たちに届くくらいはがんばりたいな」という気持ちに変わりました。

「おせっかい」が過剰になりすぎると「呪い」になりがちな養生。
「こんなことしてたら病気になるよ!」みたいなやつ。
そうならない伝え方で。

ま、「身体に悪いんだけどやめられないんだよね」と自覚している人ほど、耳が痛いから聞きたくないもんで…。
その気持ちも、すごくわかるから、ジレンマ〜。

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