『負けヒロインが多すぎる!』1巻感想文
アニメが面白かったので、原作1巻を買って読んでみました。
結論としては、アニメ最高!
アニメのテンポが良すぎだろ!と思いました。
※ネタバレありの項ですぐにネタバレしてるので1話~4話見てない人は見ないでね。
全体的な感想
原作は文字情報と挿絵しか伝えることができないので、当然、情報量は少なくなりますが、その分細かな描写が出来ます。
なので、主人公の心情など「あ~こういう感じね」と楽しめました。
しかし、アニメと原作では場面の順序や展開が違っていて、個人的にアニメでの流れの方がいいな、と思いました。
アニメの脚本家さん凄い。違和感も特にないし、むしろそれが良い、と感じました。
もちろん、アニメから原作を見始めた影響も多分にあるかもしれませんので、話半分に聞いてください。
場面の順序、展開のほかにも、具体的な箇所は後述しますが、各エピソードの蛇足感が気になりました。
アニメは尺の都合があるのでカットされているところです。
無い方がいいときもあるんだね。
下段にて、具体的なエピソードについて感想を書きます。
※ネタバレあり 感想
原作を読んでまず感じたのが、温水2,867円問題のシーンです。
温水がもろきゅうのサンドイッチを2,867円と査定したシーンですね。
アニメだと、お金の貸し借りの関係を強制的に打ち止めにしたその後の八奈見の気持ちが具体的でなくてちょっとモヤモヤしてました。(※後述しますが納得は出来ました)
一方、原作では袴田と八奈見、温水のお説教シーンでこれについて言及がありました。
最初はアニメにもそのシーン入れてくれよ!って思っていたんですが、時間がたつにつれ一つの懸念が生まれました。
アニメで、八奈見が袴田にお気持ち表明するシーンに焦点を合わせることができず、余計なものが増えてまとまりがないシーンになるのでは?という懸念です。
原作ではあのシーンで八奈見が袴田と温水に対してお気持ち表明があるのですが、アニメでは袴田に対してのみです。
袴田へのお説教だけの方が、温水が八奈見をかばったシーンも相まって、分かりやすくて良いと思いました。
すると、アニメ版と流れが異なることになります。
アニメ版にて温水が2,867円で関係を打ち止めにして八奈見が「もう話しかけないようにする」と言って関係が終わったあの話はどうなったんでしょうか。
まずは温水の気持ちを考えてみます。
温水の気持ちは、焼塩の発言で「視線が誰かさんを追ってない?」からもわかる通り、不本意だったことがわかります。
関係を終わらせましたが、また続けたいと思っているのが本心です。
話変わりますが、温水の「俺が嫌なんだ」という発言の通り、相手のことを考えているようで全て自己都合で決着してます。ぼっち系主人公はこういう性質でもあるのかな。同じガガガだし。
で、温水は自分みたいなやつが八奈見さんと話すなんて・・・、ましてや噂なんて・・・という気持ちがあったわけだけど、焼塩の忠告通り、一念発起して友達告白を行い、OKを貰いました。
今後も仲良くやれるよ状態になれたし、温水としてもラノベ主人公になれたのでよい決着かと思います。
では、八奈見の気持ちはどうなのでしょうか。
そもそも言及がないのでアニメにあるシーンで何とかくみ取るしかないです。
私としては、アニメ4話最後の方で温水「これからも頼むぜ、振られ仲間」と八奈見が言っているのが答えだと思いました。直接の言葉にしていないけど、八奈見は何と噂を言われてても友達でいようぜ、というスタンスを表明しているわけです。
あと、アニメ4話最後に、非常階段に文芸部4人が集合しましたが、あれの意図としては、非常階段に"2人きり"なのが噂になってるから問題で、ほかの人間がいれば別にいいんじゃない?っていう八奈見の考えかと思いました。
とりあえず、こういうことかなと思って納得しました。
原作の通り、温水への関係打ち切り宣言へのお説教があった方が読者は気持ち良いけど、アニメだとやけに説明がくどくなって微妙かと思いますし・・・。
まとめ
とはいえ、八奈見側の本音がアニメで聞けなくてまだもやもやしてるのも事実。
アニメ脚本家はすごいので、原作小説読みたい欲をこらえて、アニメを待つことにした。最初にアニメを見て感動したいので。
玉木と古都のシーンとかもすごい。
はやく6話が見たいです。
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