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逃げても「好きなこと」は追ってくる。だから少しは素直になってみる。


普段、TwitterやAmazon、知り合いのおすすめなどを何度も吟味してから本を買う私が、本屋で立ち読みしてすぐ手に取った本。

それが、「20代で得た知見」でした。

今ではこの本、すごい多くの人がYouTubeでも解説されていてその魅力が知れ渡っていますが当時私が買った時はまだそこまでだった記憶があります。
(まあ積読していたのでそんなに偉そうに言えないけど)

Fさんのシニカルでポエミーな文章に惹かれたから手に取ったわけであり、気持ち悪さもありつつすごく面白い。

そして、この本はエッセイ風に1テーマ1ページくらいが200個くらい並んでるんですが、その中の章で1つ興味深いものがありました。


それが、『逃げても「それ」は追ってくる』というテーマのページに書かれています。

この場合における「それ」とは一体何か?


それは、「自分のやりたかったこと」です。

本当はやりたかったこと。それから目を背けることは、一度ならずあるのものです。しかし、それは必ず自分の背中を追ってくる。なかったことにしても、なかったことにはならない。いよいよ追いつかれそうになった時、きちんと振り返り、それと戦わねばならない。(中略)

仮にそれも戦って勝っても負けても、その時、きっと後悔はないのです。
F 「20代で得た知見」 第2章 現実に関する幾つかの身も蓋もない事実より


この本の中では、夢を追い求めて破れたor夢を見て見ぬふりして別の道を選んだ人たちが、結局やりたかった夢に近いことをやっているというエピソードが綴られています。

確かに社会人になって、これまでいろんな講座を受けてきて、諦めきれなくてデザイナーになる、コピーライターになる、という道を歩まれた人や、現在進行形でクリエイティブ局に異動するために頑張っている人に出逢ってきました。

かくいう私も、クリエイティブに携わるために仕事でも会社で前例のない取り組みにチャレンジしたり、プライベートで広告賞の公募にチャレンジしたり、といった動きをしています。


そんな私にも、小・中学校といった幼い頃、違う夢を持っていました。

それは、テレビドラマの脚本家でした。

テレビドラマを見た後の想像力や、次のワクワク、そしてTwitterの考察を読むのが大好きだったんですね。
そして、中学のときとかはガラケーのメモ帳にドラマの設定とキャラクターを描いて、この俳優さんが演じたら……この展開にしたら……などと、想像を膨らませていました。


ですが、そこから脚本を書くこともしませんでした。

そして、就職活動でテレビ局も受けてましたがまあー見事に全滅。
そこから広告代理店という仕事を知って、今に至るわけです。

もちろん、広告という名のクリエイティブの力を使った課題解決の仕事は多分自分にとって一番向いている、楽しい仕事であることは間違いないな、と思ってます。


ただ、人を楽しませることに1番の目的を置いた「コンテンツ」を諦めなくていいんだな、とも思いました。

今の戦略プランナーという仕事に異動するまで、そして現在進行形でも、自分磨きも含めていろんな活動をしてきました。


その最初が、デザインのオンラインコミュニティ「前田デザイン室」に入ったことでした。

前田デザイン室は、デザインを中心に集まった人たちのコミュニティ。
その中には、デザイナーさんだけでなく、デザインに関心のあるそれ以外の幅広い業界の人、さらには学生の方もいました。

2021年の1月から2年間、いろんな人と交流したり、アクティブにやらせてもらいました。
その中で、一番大きかったのはプロジェクトのリーダーをしたこと。

それが、「負けるデザイン」というプロジェクトでした。

詳しくはこちらのnoteに書いているのですが、前田高志さんの「勝てるデザイン」にちなんで、若手デザイナーの失敗談を小説にする、というプロジェクトでした。

このプロジェクトでは、クラウドファンディングで前田デザイン室最高額の支援をいただき、無事成功して皆さんに本を贈り届けることが出来ました。

(当時色んな方が、「デスノートが届いたかと思った」と呟かれてたり。お騒がせしました)

このとき、リーダーとしてプロジェクトのマネジメントだけでなく、一執筆者として、小説を書くということにチャレンジしました。

素となるストーリーや設定は統一していたものの、なかなかお話を書くことは難しいなー小説家ってやっぱりすごいなーと痛感しました。
でもすごく楽しかったですし、なにより自分が書いたエピソードの感想をいただけたことが嬉しかったです。


そしてそこから時が経ち、2022年の終わりに前田デザイン室を卒業しました。本当にお世話になったし、いろいろチャレンジするきっかけになった入口でした。


その後、前田デザイン室で出会った友だちと遊んでいた帰りに思わぬお誘いを受けました。


「今度みんなで個展をやる予定で、絵本を作りたいんだけど、絵本のストーリー書いてくれない?くまちゃんと一緒につくりたい」


なんと、書いたこともない絵本のお話を作らないかというお誘い。

もちろん二つ返事でやりたいです、とお答えし秒でLINEグループに入れさせてもらいました。


実際にお話を書くまでに、絵本ってどういう温度感だっけ?難しい言葉は駄目だよね?でもなんか教訓ある感じのやつが記憶に残ってるイメージあるな、、、
とか分からないことばかりでしたし、話を組み立てるのにめっちゃ苦戦。

それでも、やりたかったことができるワクワク感で書き上げることができました。


もしかしたら読む人にとってはつまらないかもしれないし、もっと良くできるところがあったなとは今でも思いますが、
すごく楽しい経験ができてよかったなと思ってます。




さて、ここで最初のFさんの本にあった『「自分のやりたかったこと」からは逃れられない』というエピソードに戻りますが、

今のストラテジックプランナーという仕事も、
小説の執筆も、
絵本のストーリーも、

全部、最初に思い描いていた、「ドラマの脚本家」というところに通じるところがあるなと思いました。

ぜんぶ、あるストーリーをデータ、言葉、絵、いろんな力を活用して届けている仕事だなと思ったんです。

これに気づけたとき、「ちょっと、夢を叶えてるじゃん」と嬉しくなりましたし、Fさん怖いとも思いました。笑


だから、これからもこういう取り組みをしていたらいつか……といった野望も諦めなくて良いのかも、しれません。


そんな、個展といった新しいチャレンジをぜひ観に来てくださる方、土日だけですが会いに来てくださる方がいたら嬉しいな、と思います。

「冬のオノマトペ展」、という展示です。2/16から4日間限定ですが、ぜひお越しください。



コピーもチャレンジしました!

「あなたの心が、ほくほくとする一日になりますように。」


冬はしーんとしていて、いちばん静かな季節。静けさはあるものの、オノマトペは溢れています。
そんな冬に奏でる音に耳を澄まし、みつけた世界をお届けします。
寒い中お越しいただくみなさんが、ほくほくになれるような1日になりますように。
DMやサイトに載せてもらいました!


来てくださる方にとって、寒い一日もすこしほっこりしていただけるようにメンバー一同取り組んでおりますので、ぜひお越しください~!


お待ちしております!

⬛︎冬のオノマトペ展

期間:2/16 Thu. /17 Fri. 
           13:00-19:00
           2/18 Sat. /19 Sun.
           11:00-19:00(※最終日は-17:00.)

場所:ギャラリー1616 
            ●大阪メトロ堺筋線「恵美須町駅」
                3番出入口より徒歩1分
            ●大阪メトロ御堂筋線「動物園前駅」
                5番出入口より徒歩7分
            ●JR環状線「新今宮駅」
                東口(通天閣口)改札より徒歩7分
            ●阪堺電車「恵美須町駅」
               より徒歩1分

入場料:無料

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