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【入社エントリ】制作会社から介護領域のデザイナーへ、入社3ヶ月を振り返る

こんにちは!コミュニケーションデザイナーの木村と申します。
エス・エム・エスのデザインチームにジョインして約3ヶ月が経ちましたので、web制作会社で受託デザイナーをしていたこれまでの経歴や入社前後に感じたことを中心に入社エントリを書いていきます。


これまでの経歴

〜高校

私は現在デザイナーとして働いていますが、元々大学では生物系が専門で、デザインに専攻を変えたという少し変わった経歴があります。

小さい頃からものづくりが好きだった私は、高校生の頃、芸大に進むか普通に進学かで非常に悩んだ時期がありました。当時の私は「何かクリエイティブなものを作りたい」という気持ちは強くあったものの、具体的に何を学びたいか、はっきりとした答えが自分の中になく、両親とも何度も話し合いをした結果、元々好きだった生物系の学部に進学することに決めました。

大学(生物資源学類時代)

私が入学した大学は、同じキャンパス内に芸術系の学部があり、他の学部の学生も自由に受講して良いという制度がありました。生物系の学部に入学したは良いものの、やはり芸術系に進まなかったことは非常に心残りだった私は、生物の勉強しながら時々芸術系の授業も受講していました。

実験の様子。微生物を培養したり、酵素の働きを調べる実験などをしていました。

芸術系の授業を受けていくうちに「やはりそっちの道に進みたい」と思うようになったのですが、特に印象的だったのがサイエンスビジュアライゼーションという授業でした。理系の研究内容を一般の方にも伝わるようにわかりやすく表現するという演習だったのですが、専門的すぎて萎縮してしまうような内容も、見せ方を変えることで伝わりやすくなることに感動を覚えました。デザインの情報伝達力やコミュニケーションに関わる側面に魅力を感じ、高校生の頃答えられなかった本当に学びたいことを見つけられた気がしました。

生物系からデザイン専攻への転学

大学3年生の時に学部を変更する試験を受けました。2年卒業が遅れてしまったものの、情報プロダクトデザインを学び卒業することができました。

「複製と変異」をテーマにした卒業制作「Ahhh de Copy」。声によって、取り込んだ画像に変異を加えて出力するコピー機。

大学では生物を3年間、そしてデザインを3年間勉強しました。周りの学生が4年間勉強してきたのに対し、私はデザインを勉強してきた時間が1年短いことが当時は非常にコンプレックスでした。今思えば大した差ではないのですが、当時の私は自分のデザインスキルに対して全く自信がありませんでした。数をこなしてデザインスキルを上げたい、そしてできれば研究とデザインの両方に携わりたいという思いから、大学や研究機関からの依頼も多いweb制作会社にデザイナーとして就職しました。

転職を考え始めたきっかけ

受託でのデザイン制作は、案件によって業界が全く異なる制作物に携わることができるので、デザイナーとして幅広い経験を積むことができるところにやりがいや楽しさを感じていました。デザイン以外のディレクション業務などにも関われたことや、直接クライアントとコミュニケーションが取れたことは、とても良い経験になりました。

ですが、受託ゆえに自分が作ったデザインが効果的だったのか知り、次に向けて改善していくといったサイクルを作るは難しく、クライアントの事業について理解が浅いままデザインを行うことにもどかしさを感じることが増えていきました。

また、受託制作ゆえにクライアントの好みでデザインが左右され、デザインをリニューアルしても、見栄えが良くなっただけでむしろ分かりにくくなっているのではないか、と疑問に思いながら業務を行うことが多くありました。見栄えだけではなく、ユーザーや事業のことを深く理解してデザインがしたい、という思いから転職を考えるようになりました。

そしてエス・エム・エスへ

事業にもっと近いところでデザインをしたいという思いもあって、事業会社のインハウスデザイナー職を中心に探していました。事業会社は世の中に多くありますが、事業について深く理解して、ユーザーに寄り添ったデザインができることが転職の一番の軸でした。また、自社プロダクトに対して次に向けてのサイクルを回せるだけのリソースを持った、ある程度大きな組織であることも条件の1つでした。

入社してみて

入社して感じたのは、社員全員が業界や事業に対しての理解が深いことです。書籍購入制度や勉強会でのナレッジ共有があったりと、事業や業界についてのキャッチアップをサポートする仕組みがあることはありがたかったです。そのほか、マーケティンググループの動きを把握するために、マーケターとデザイナーの定例mtgがあったりと、密に連携を取る仕組みもあり、デザイナーの事業への寄り添い方が想像以上でした。

また、業務上必要だと判断したものに対してしっかり時間を取れることに、良い意味でのギャップを感じました。例えば、ナレッジ蓄積のために諸々の作業手順をドキュメントにする時間、業界理解のための勉強会に参加する時間、チーム内の仕組みやルールを見直す時間、このnoteもSMS Designの良さを広めるための活動の一環として業務時間内に書いています。
マストではなくても実践したら良くなりそうなことがあった時に、提案して共感してもらえればしっかり時間が使えるところは本当に素敵だと感じています。

一方で、何が必要か考えて自分から行動していかないと、制作会社の時と同じように依頼されたものをただこなしていくだけになるな、という危機感もあります。考えたことを発信・共感してもらい、周りを巻き込んでいけるような、「自ら考え行動できる」デザイナーになりたいと思っています。

今後の目標

介護・障害福祉業界はユーザーフレンドリーなサービスが少なく、また業界のユーザーに合わせたデザインが必要で、難しくもやりがいのある分野です。業界知識のインプットが大変ですが、制作会社時代にはできなかったこと、作って終わりではなく継続的により良い提案ができるデザイナーになりたいと思っています。

最後に

エス・エム・エスではコミュニケーションデザイナーを募集しています。もっと詳しく知りたい方は以下もご覧ください!


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