好きすぎてオススメしたい!したいけど…!ってなるバロックオペラ系SFラノベ
ごきげんよう。霜村夕季です。
今回は私のかつての、いや今もなお推しのライトノベル、ラノベをご紹介させてください。
中学生の頃、本屋で出会ってジャケ買いして、そのまま今に至るまで感性が影響を受けまくっている作品。
ラノベはもう手に取らなくなりましたが、この作品だけは定期的に読み返しています。
でも、“訳あって”人にオススメするのは躊躇ってしまう。。。
…しかし!一度はこの作品への愛をひとに語りたい!叫びたい!
というジレンマにずっと苛まれてます。
ちょっとそのジレンマをスッキリさせたいので、今回ばかりは語らせてください。
『トリニティブラッド』シリーズ。
核で荒廃した未来の世界で繰り広げられる、ヴァチカン(教皇庁)率いる人類と吸血鬼の戦いのお話です。『ヘルシング』とか好きなひとには良いかも。
アニメ化も、『ZONE-00』の九条キヨさんの手で漫画化もされました。
ヴィジュアルや設定は全力の中二病。だがそれが良い。それで良い。カッコ良い。ゴシック好きなひとにはきっと刺さるはず。
ラノベとは思えないレベルの文章の重厚感。読み応えたっぷり。
設定も緻密に作り込まれてて、ストーリーも読ませます。泣かせます。
また、『進撃の巨人』や『バチカン奇跡調査官』などのイラストを描かれてるTHORES柴本さんのプロデビュー作品でもあります。
イラストがとても繊細で壮麗なんです!
…ちなみにトリブラをきっかけに、かれこれ20年以上、THORES柴本さんが手がけた作品は気になってチェックしてます。。
絵も話もドストライクの作品。
人生で最も愛した本5冊選べと言われれば必ず入る。
…で。
なぜ、そんな本を私が素直にひとにオススメできないかと言いますと。。。
永遠に未完だから。
著者の吉田直さん、シリーズ途中で病により他界されてるんです。
高校生の時に訃報を知って、めちゃくちゃショックで数日落ち込んでました。
毎回の発売をずっとストーカー並みに待ってた素晴らしい作品、続きを読めないだなんて…って。
画集や最終巻で、その後展開されるはずだったストーリーや設定などが掲載され、その世界観の片鱗には触れられたけど、…完全に消化不良。
画集は喉から手が出るほど欲しかったけど、私の当時のお小遣いでは買えず。。。
つまり、うっかりオススメしてしまうと、相手にもこの『めっちゃ続き読みたいのに!読めない!』ジレンマを抱えさせてしまう恐れがあるのです。
途中まででも、控えめに言っても、めっちゃ面白いですよ?
でも、ジレンマ抱えちゃうかもですよ?
それでも、読みます?
読みたいと思ってくださった方。
ホントにぜひ読んで!一緒にジレンマ抱えて!!笑
…最後に、吉田直先生。
この作品を遺してくださってありがとうございました。
20年以上経った今でも、そしてたぶん死ぬまで、私はトリブラが大好きです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました♪
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