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#720 SABAKAN

最高!
もうこの言葉に尽きる。

公開前から気になっていた『SABAKAN』を観た。
久しぶりに全てが凝縮された映画を観た気がする。⁡

⁡アクションがある訳では無いし、盛り上がる場面があるわけでも無い。言ってしまえば何もない。何もないけど全部ある。そんな映画。

⁡昭和の田舎、少年たちのひと夏の冒険。⁡⁡⁡

言動ひとつに信頼を寄せ、疑って、それでもやっぱり⁡「またね!」たったその一言で繋がる関係。⁡⁡⁡
⁡「またね!」それでいい、それだけで。

小学生の冒険、淡い恋、憧れ、夢、友情⁡、そして家族。⁡
主役の二人の子役の演技は勿論ながら、脇役の登場人物も最高で、面白くて温かくて。⁡
ラストに差しかかるところで涙が止まらなくなった。

様々な人間味に感動の余韻が抜けない。⁡
⁡個人的に大好きな映画になったよ。ここ最近で一番かもしれない。

シーンひとつひとつの映像がまた味わいを増していて、だからこそ夏に、夏に観てほしい。


親が子どもの頭をひっぺがえしても、自転車を二人乗りしても、親に「ちゅーした?」って普通に聞いても、それが日常だったであろう昭和の家族の在り方。
今じゃ考えられないことも多いかもしれないが、それでもどこかホッコリしてしまう。
映画の中で何度も出てくる親とのやり取りの場面を見ていると、これぞ子どもを「見守る」であって、子どもを「信じている」ということなんじゃないかと気づかされた。

⁡⁡あとね、途中でタケちゃんが
⁡⁡⁡「最後まで諦めない、すぐ諦めない!!」って⁡
さりげないけれどその言葉も妙に響いた。


ひっくるめるとね
「じゃあね」じゃなくて「またね」をしたいそんな映画。
ってこと。


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