情報に踊らされるわたしたち
私(現在60歳11月で61になる)が中高生の頃
携帯もポケベルもまだなかったし
家の電話も線でつなっがっていて、
友達と親には内緒の話をしたくて、
親子電話として2階の部屋に長いなが〜い
線を生やしている電話機をねだってつけてもらった
とにかく手紙か電話だけが連絡ツールだったのである
デジタル生存競争〜誰が生き残るのか〜
ダグラス・ラシュコフ著
岡田斗司夫さんのyoutubeで紹介されていて
気になったので、キンドル購入した。
時々どっちの立場の話かがわからなくなったりして
自分の汚染度を自覚したりもした
世界的な億万長者ができた背景からの話は
インターネットのからくりを見せてくれた
携帯ができたとき、あのときコレがあったら
待ち合わせに行けない連絡ができたし、
人生は大きく変わってたと思う・・
ひとり思い悩んでいたことは、もしかすると
相手もそうだったのかもしれない・・とか
だけどそれが、人生なのだ、
環境や社会はどんどん変わっていく
諸行無常とは本当だと最近、常に感じている
インターネットは、ただ単に世の中が便利になるために
考えられ、検索エンジンは全くの奉仕でつくられたのが
デジタルは、絶対忘れない記憶で
人々を分類する術を手に入れた
そしてそれに気づいた一部の人が
そのデータを使って広告をうち
あっという間に億万長者になっていく
商品サービスが売れ、買ってるひとも便利だと
喜ぶ
僕たちは世界を良くする貢献をしている
その対価で裕福になった
だから、あなたにもできるとカードを広げる
でも著者は知っている。
椅子と足の間に隠されたカードがあることを
そして、彼らはそのカードが取られるのではないかと
心配でならないようになっていく
マインドセット
データという富の種を見つけた彼らは
煩わしい作業を機械化、仕組み化して、快適に過ごせるように
デザインしていく。
パンデミックはその仕組をより勧め、
私も含めみんながネット販売でモノを購入する
販売店にお客さんは来なくて、店は閉店していく
でもその購入した品物を運んでくれる人がいるし
大きな倉庫でピッキング作業をしている人もいる
そして、その人達は非正規雇用で働くひとが大半
女性や立場が弱いとされる人たちを見えないところに
追いやり労働させる
そして、富裕者たちは、そんなことはなかったことにする
マインドセットと呼んでいる人たちの考えは
大きな目標を達成することが善であり
そのために消費者を搾取し、
他人を利用していることをうまくすり替える
新しい市場価値にすり寄るプログラムを進める
現実世界をすべてセンサーとアルゴリズムで表し
オンラインで可視化していく
10倍目標を達成して何がいいのか
自然だけの土地を地図に載せるとどこかの領土になった
それはその国の資産となり売買することになっていく
権利書には、草木も生えないが、
所有している人は土地をもっている
市場は抽象化した、つまりメタ化し
幻の経済でこの世界は成り立っていってしまっている。
諸法無我とは、自分というものはないということ
どんなに依存しても、この世の摂理からは逃れない
死ねば土にかえるだけなのです。
人はひとりでは生きていけない代わりに
他人とのコミュニケーションを持って、
倫理、思いやり、責任、
つまりは笑顔とLOVEに生きていくことで
幸せを築いてきた
食料も水もエネルギーも実は充分にあるのだ
指数関数的な無限の成長に依存するモデルには
到底足りないと危機感をもつことになるだけ
目からウロコとはこういうことだ
10倍目標をたてて頑張ろうと努力してきた
そうすることが、正しい努力だと思ってきたから。
だけどそんなことをしても笑顔とLOVEに生きられない。
著者自身も初めてコンピューターができたときは
これでどれだけ世の中がよくなるのかと希望を持ったと
言っている。
だけど、ゲームをクリアするようにもっともっとと
欲求を募らせると、取られたくない
奪われるかもしれない、守らなければならない
という気持ちが出てくる
貢献しているという驕りは、その影を見せないようにする
カーボンニュートラルで温暖化を解決するのだろうか
太陽光パネルの生産には、莫大なエネルギーと
希少金属が必要だそうだ
アフリカコンゴの問題はレアアースをめぐり
闇商人たちが、発掘し、国は見てみぬふりをする
働かせるのは、現地の貧しい人たちに安い賃金で
まるで奴隷のような扱いをする
反抗させない押さえつける意味で、0歳の赤ん坊から90でも
女性をレイプするテロ行為がおこっている
そんな背景でこのPCもスマホもなりたっている
新しい機種が出るたびに、それに使われているレアアースは
どういうルートでやってきたのか
誰にも見せない
そして、10倍目標は安々と達成されていく。
ひとりひとりが気づかないといけない
今あるものに満足して、何が不幸なのか
本当の幸せは何なのか
笑顔とLOVE
の
笑顔とは、カラダの健康、こころの健康、安心する環境
LOVEは、愛のマインド、癒やしであり、利他のこころであり
平和であること
バイアスのかかった世界で、懸命に家族のケアとして
LOVEの活動をしている女性から
笑顔とLOVEに生きる応援をすることで
依存する生き方でなく循環する世界、地球を取り戻したいと
思っている。
そう欲張らず、私の周りの人たちをまずは応援していこう