朝はゆっくり過ごして良い
朝がとにかく弱い私に、
心強い情報が舞い込みました。
10人中8人は、朝一番から起動できないそうです。
そして、心のエンジン起動は
蒸気機関車並に時間がかかるので、
たっぷり時間を使うのが正解だそうです。
精神科医の名越康文先生が、
朝起きてからの過ごし方について
分かりやすくお話しをされていました。
心のバッテリーが上がらないように
心のエンジンが掛かる感覚を掴んでおく。
そして、ある種の「フロー状態」に入ってから
活動するのが大切だそうです。
私は朝一番の調子を整えるのに
とても時間が掛かっているので、
自分だけではないんだという安心感と、
朝の過ごし方に対して自信が持ててきました。
なので今回は、
朝が弱い種族の一員として、
私の朝の過ごし方について
綴っていきたいと思います。
*
私の寝起きは、超スローです。
春夏秋冬、ずっと遅いです。
その遅さは、主人から「Windows95の起動」と
称されています笑
まず、
朝一番に「あ、起きた」と意識したら、
目を開いて、出窓から差し込む太陽光を
身体に染み込ませます。
人は太陽の光刺激を網膜から取り入れることで
腸内でのセロトニン合成がはじまるそうで、
このスタートの儀式は大切にしています。
ただ目を開いてるだけなんですけどね笑
しばらくは眩しく、頭がぐぉーっと引き締まり、
10分ほど経つと、ようやく起き上がれます。
起き上がったといっても、
ベッドの上に座っている状態です。
そこからがまた長くて、
今度はベッドの上で負の感情が過ぎ去るのを
じっと待ちます。
この感情は、名越康文先生が命名した
「存在論的うつ」という事象です。
(存在論的うつの記事はこちら★)
どうしても手放せない恨みや、
忘れられない言葉といった
心に影を落とすブルーな邪念を
見送ります。
ここで瞑想をする方も多いそうです。
私は首こりが激しいので、
ひたすら首を伸ばしたり揉んだりして、
瞑想がわりにしています。
30分ほどすると、結構抜けてくるので、
自然とベッドから降りられます。
そして、コーヒーを煎れた後、
リビングでまたもや時間を取ります。
引き続き首回りをほぐしながら、
あえて心の中で駄々をこねて、
グダグダするんです。
「あれしたくない」「これ面倒くさい」と
思い浮かぶがままに頭の中に羅列しては、
「そうだよね」「嫌なんだよね」と
自分自身で肯定してあげます。
そうして自分のわがままを
我慢強く聞いてあげていると、
自然と心身ともに軌道に乗りはじめ、
スムーズに家事や仕事に取り掛かれます。
これが私の「フロー状態」です。
かれこれ1時間くらい掛けてるんです。
*
以前は、「朝の生産性!」と思うあまり、
この1時間で「何か」をしようとして、
結局1日丸ごとダメにしている時が
かなりありました。
そのせいで、心のバッテリーも
何度も上がりかけました。
無理してたんだなぁと反省しています。
なので最近は割り切って、
朝に「何もしない」時間を
たっぷり設けています。
外側の情報に振り回されずに、
心身の調子の波に乗りながら、
落ち着いた日々を過ごしていくことを
心掛けています。